景気一致指数は3カ月ぶりプラス、先行も5カ月ぶり上昇

日本の景気の現状を示す景気一致 指数は、昨年11月に前月比で3カ月ぶりのプラスとなり、半年程度先 の景気を示す先行指数も5カ月ぶりに上昇した。輸出の持ち直しや生 産低下に歯止めがかかったことなどが指数の反転に寄与した。

内閣府が11日発表した11月の景気動向指数(速報、2005年=100) によると、一致指数CI(コンポジット・インデックス)は、前月比

1.4ポイント上昇の102.1となった。先行指数CIは101.0と同3.3 ポイントの上昇。景気に数カ月遅れて動く遅行指数CIは同1.4ポイ ント低下の87.3だった。ブルームバーグ・ニュースのエコノミスト調 査の予想中央値は一致指数が102.2、先行指数が100.9だった。

内閣府の杉原茂景気統計部長は記者説明で、一致指数について生 産の増加のほか、12月からのエコポイント制度変更前の駆け込み需要 で消費関連指標の上昇がプラスに寄与したと説明。一方、先行指数に ついては、輸出と生産の弱含みを背景に足を引っ張ってきた在庫が改 善したことや、株価など市場関連指数が上昇したことに触れ、これま でと「違うシグナルが出ている」と語った。

内閣府は一致指数の基調判断について、「足踏みを示している」と の認識を維持した。単月では指数は上昇したが、判断変更の基準とな る3カ月移動平均はマイナスが続いていることなどから判断を据え置 いた。和田隆志政務官は同指標を受けて「大きく認識を変えるような 要因が生じているとは考えていない」と述べ、慎重な姿勢を示した。

11月の鉱工業生産指数は前月比1.0%上昇と6カ月ぶりのプラス だった。また、先行きの生産動向を示す製造工業生産予測指数は昨年 12月と今年1月も上昇と見込まれており、企業の生産活動に底打ち感 が出ている。

第一生命経済研究所の新家義貴主任エコノミストは統計発表後に 一致指数ついて「低下にいったん歯止めがかかる形になった。景気の 下振れ懸念を和らげる結果である」とし、「どうやら景気後退局面入 りは回避できそうな状況になってきた」との見方を示した。

--取材協力 Minh Bui Theresa Barraclough Editors:Hitoshi Ozawa,Norihiko Kosaka

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