大型M&Aの復活示唆か-デュークなどが計200億ドル超の買収発表

10日に発表された企業の合併・買 収(M&A)は合計で200億ドル(約1兆6500億円)を超えた。2010 年に落ち込んだ大型案件が復活しつつある兆しのようだ。

米電力会社デューク・エナジーは同業の米プログレス・エナジー を137億ドルで買収する計画。米化学大手デュポンはデンマークの食 材メーカー、ダニスコを58億ドルで買収することで合意した。ブルー ムバーグの集計データによると、昨年は債務引き受け分を含めて100 億ドルを超す大型取引が20件に届かず、M&Aブームのピークだった 07年の約40件を大きく下回っていた。

昨年は英豪系BHPビリトンによるカナダのポタシュに対する 400億ドルの買収案や、英プルーデンシャルによる米アメリカン・イン ターナショナル・グループ(AIG)のアジア事業買収計画(355億ド ル)など多くの大型案件が頓挫した。ハーバート・スミスでM&A・ リストラ担当責任者を務めるジャック・ビュアール氏(パリ在勤)に よれば、今年は企業に利用可能な財源がある上に、企業は買収チャン スの活用に一段と意欲的になっているため、昨年とは異なる展開にな る可能性がある。

ビュアール氏は「企業には手元資金の活用を迫る圧力が高まるだ ろう」と述べ、「戦略的な企業は借り入れ能力を持っており、利用可能 で割安な資産が多くある」と指摘した。

ブルームバーグが直近の報告書を基に集計したデータによると、 世界の大企業1000社(金融サービス業界を除く)は3兆ドルを超える 現金・現金同等物を蓄積している。

事情に詳しい関係者2人によると、ブラジルの食肉加工会社JB Sは米食品・家庭用品メーカー、サラ・リーに対する約110億ドルの 買収提案を価格が低過ぎるとして拒否されたのを受け、修正案の提案 を検討しているという。

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