NY外為(10日):ユーロが上昇-周辺国の入札控え

ニューヨーク外国為替市場では、 ユーロが対ドルでほぼ4カ月ぶりの安値から上昇。先週の市場で週間 ベースでの下げが8月以降で最大となったことで、この下落基調は続 かないとの観測が広がった。ポルトガルやスペイン、イタリアは今週、 国債入札を実施する。

ドルは主要通貨に対し6営業日ぶりに下落。世界的に株価が下げ を縮めたほか商品相場が上昇したことで、安全通貨としてのドルの需 要が後退した。ノルウェー・クローネとスウェーデン・クローナは、 経済指標で景気拡大が示されたことから上昇した。

みずほフィナンシャルグループのシニア為替トレーダー、柳原秀 敏氏(ニューヨーク在勤)は、市場ではドルなどの主要通貨に対しユ ーロを大きくショート(売り持ち)にしているようだと分析。国債入 札を控え、ショートカバー(買い戻し)が入っていると述べた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ユーロは対ドルで0.3%上げて 1ユーロ=1.2951ドル(前週末は1.2907ドル)。一時0.3%安の

1.2867ドルと、9月14日以来の安値を付ける場面もあった。ユーロ は対円では0.2%下げて107円12銭(前週末107円32銭)。一時 106円83銭と、同じく9月14日以来の安値を付けた。円の対ドル相 場は0.5%上昇の1ドル=82円71銭。前週末は83円15銭。

ユーロのドルに対する相対力指数(RSI、期間7日)は先週、

24.423と、昨年11月末以来の低水準となった。同指数が30を下回 ると、上昇に転じる可能性を示唆する。ユーロは先週3.6%安と、 4%下げた8月13日終了週以降で最大の値下がりとなった。

国債発行

欧州債市場では、ポルトガル10年債が上昇。利回りは0.12ポイ ント下げて6.96%となった。欧州中央銀行(ECB)はこの日、ポル トガル国債を購入した。取引について知るトレーダー3人が明らかに した。ポルトガルは12日に2014年償還と20年償還の債券の入札を 実施する。スペインとイタリアは翌13日に国債入札を予定している。

バンク・オブ・ノバスコシアの為替ストラテジスト、カミラ・サ ットン氏(トロント在勤)は、「重要な焦点は、欧州での今後の展開 および資金ニーズがどの程度になるかということだ」と指摘した。

主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE)の ドル指数は前週末比0.2%下落の80.874(前週末は81.012)。一時 は81.313と、昨年12月1日以来の高水準を付ける場面もあった。

ドルの見通し

ドル指数は先週2.5%上昇と、昨年8月以来で最大の上げとなっ た。サービス業の景況感改善や雇用増加が示されたことが手掛かり。

ウェルズ・ファーゴの主任ストラテジスト、ニック・ベネンブロ ーク氏は、ドルが今後1年間でユーロに対し5%、円に対しては11% 値上がりすると予想している。同氏は、昨年12月31日までの6四半 期の為替相場を最も正確に予想した。

商品19銘柄で構成するロイター・ジェフリーズCRB指数は

0.9%上昇の326.85。S&P500種株価指数は0.1%安。一時は

0.7%安まで下げる場面があった。

スウェーデン・クローナは主要通貨の中で対ドルでの上昇率トッ プ。同国の11月の鉱工業生産指数は前月比1.1%上昇した。クロー ナは0.9%高の1ドル=6.8780ドル。

ノルウェー・クローネは0.3%高の5.9749クローネ。同国の12 月の消費者物価指数(CPI)は前年比2.8%上昇と、11月の1.9% 上昇からペースが加速した。

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