アトランタ連銀総裁:米経済は改善するも依然「向かい風」

米アトランタ連銀のロックハート 総裁は米経済について、2011年に改善はするものの、なお「向かい風」 が吹くことになろうとの見通しを示した。

同総裁は、経済成長の抑制要因として、企業や消費者の間に広が る不透明感や住宅・信用市場の低迷を挙げた。総裁は米連邦準備制度 による6000億ドルの国債購入について、リスクに対する保険として 価値ある政策との考えを示しており、今回そうした見方を強調した格 好だ。

ロックハート総裁は10日、アトランタで講演が予定されていたが、 雪のため中止となった。講演の事前原稿によれば同総裁は、「私が強 調した向かい風は成長を抑制するだろうが、止めはしない」と説明。 国内総生産(GDP)や個人所得、雇用の伸びは「10年に比べ11年 は改善する」との見通しを示した。

資産購入プログラムの第2弾を支持した自身の決定については、 引き続き「満足している」とし、同プログラムは経済見通しを改善さ せたと続けた。

また、「景気改善を示す動き全てが金融政策による直接の結果だ とは断言しないが、政策がモメンタム(勢い)の蓄積および見通しの 改善に寄与したことは間違いないと確信する」と強調した。

ドルの価値

米連邦準備制度理事会(FRB)の資産購入プログラムを批判し ているベイナー下院議長(共和、オハイオ州)らは、同プログラムが ドルを押し下げるリスクがあると主張しているが、ドルは昨年11月3 日以降、主要6通貨のバスケットに対して5.7%上昇している。対ユ ーロでは9.2%の値上がりだ。

ロックハート総裁は、「はっきり言うが、金融政策にドルの為替 レートに影響を与えようという意図はない」とし、「ドルの価値を維 持する上で最も重要な要素は、物価の安定した力強い経済だ」と言明 した。

雇用情勢については、「雇用創出のペースは、失業率を着実に低 下させる水準をなおも下回っているが、労働市場は改善の兆しを示し つつある」と指摘した。

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