独仏のトリプルA格付けにリスク、欧州の救済基金拡大なら-ジェン氏

【記者:Anchalee Worrachate】

1月10日(ブルームバーグ)欧州の財政難国に向けた救済基金の 拡大で当局者らが合意した場合、ドイツとフランスを含めた諸国の最 高格付けが脅かされるリスクがあると、ヘッジファンド、ブルーゴー ルド・キャピタル・マネジメントのマネジングディレクター、スティ ーブン・ジェン氏が指摘した。

同氏は10日に電子メールで配布したリポートで、欧州金融安定フ ァシリティー(EFSF)が現在の4400億ユーロ(約47兆円)から 7000億ユーロ以上に増額された場合、「単一国、あるいは複数国のト リプルA格付けが引き下げられる可能性がある」と書いている。同氏 は独自の試算を基に指摘した。

ジェン氏はギリシャ、アイルランド、ポルトガルについて、借り 入れコストが上昇する一方で経済成長が鈍化することから支払い不能 となる公算が大きいとも指摘。

また、ソブリン債危機に対する欧州の過去1年の対応について、 「銀行危機では通常、グッドバンクを意識的にバッドバンクと分離す るという措置が取られるのに対し、欧州ではさまざまな救済措置を通 して不健全な政府のバランスシートが健全な政府と統合されてしまっ た」と分析した。

ドイツのメルケル首相のザイベルト報道官は、欧州連合(EU) 首脳が2月に救済基金拡大を協議する可能性があると報じられた後、 拡大への反対をあらためて表明することを控え、ドイツが姿勢を軟化 させているとの観測が浮上した。ポルトガルとスペインは12、13日 に国債入札を計画している。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE