米JPモルガン:中国での株式引き受け、小型案件重視が成功への鍵

外国の投資銀行が中国での株式引き 受けでシェアを拡大するには、より小規模の新規株式公開(IPO) 案件に力を入れる必要がある-。米JPモルガン・チェースの中国部 門責任者、邵子力氏はこう考えている。

ニューヨークに本店を置くJPモルガンとモルガン・スタンレー は今週、中国当局から投資銀行合弁を設立する承認をそれぞれ得た。 ブルームバーグのデータによると昨年のIPO規模が740億ドル(約 6兆1800億円)だった中国市場に、ゴールドマン・サックス・グルー プやスイスのUBSに続いて参入する。

ブルームバーグのデータでは、中国の引受市場では外資系は18 位となったUBSセキュリティーズが最高で、芳しくない成績だ。小 型案件が主流の中国では、平安証券などより多くの従業員を抱える国 内証券会社が有利となっている。

JPモルガンの中国部門最高経営責任者(CEO)に2009年11 月に就任した邵氏はインタビューで、外資は「ビジネスモデルのある 程度の調整が必要となるだろうが、こうした変更は比較的徐々になさ れる」と述べた。中小規模のIPO案件について、「伝統的に外資は力 を注いでこなかった分野だが、成長余地の大きさを示す市場で、今は 誰一人としてこれを無視できない」と指摘した。

JPモルガンのアジア地域投資銀行部門責任者、トッド・マリン 氏は、最大で1億5000万ドル規模のIPOを中小規模の案件と定義。 インタビューでは、中国農業銀行などある程度の大手国有企業が既に IPOを実施していることから、上海と深センでこうしたIPOが占 める割合が大きくなると見込んでいると語った。

マリン氏はさらに、中国での事業拡大の一環として、日本以外の アジア太平洋地域の投資銀行部門で人員を今年5-10%増やすことを 計画していると語った。同部門の現従業員数については明らかにしな かった。

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