海外勢2年連続日本株買い越し、3兆2105億円-10年の部門別売買

2010年の日本株相場は、海外投資 家が3兆円を超す大幅な買い越しとなった。買い越しは2年連続で、 金額は昨年より大きく増加。売買比率は62.3%と昨年の53%から上昇 し、個人投資家や国内金融機関が売り越しとなる中、日本株を支えた 格好だ。

東京証券取引所が7日に発表した10年年間の投資部門別売買動 向によると、東京、大阪、名古屋3市場の1・2部等合計で、海外投 資家は差し引き3兆2105億円買い越した。09年の1兆7775億円と比 べ81%増え、07年(5兆4235億円)以来の高水準となった。

立花証券の平野憲一執行役員は、「米国の追加量的緩和(QE2) で世界的な投機資金のパイが増えている」と指摘。こうした中で海外 勢は、「年後半に落とし過ぎた日本株のポジションを上げてきた。この 流れは基本的に11年も続くだろう」と話している。

10年の日本株は、日経平均が09年末比3%安と軟調。海外投資 家は年初に大きく買い越し、5、6月には大きく売り越す場面もあっ たが、年後半にかけて世界的に出遅れていた日本株に再度注目して買 いを入れた。このほかの買い主体は、信託銀行が9629億円と、前年の 1兆4403億円から減少したものの、3年連続の買い越し。投資信託 (174億円)も、小幅ながら3年連続で買い越した。買い主体の国内 勢の規模はいずれも小さく、海外勢の存在が相場を支えたと言える。

一方、大半の国内勢は日本株を売り越した。個人投資家は2兆 2771億円の売り越し。昨年の8666億円から売越額は大きく増え、2 年連続で売り越し。売越額は07年(3兆2288億円)以来の大きさと なった。このほか生保・損保(6317億円)は3年連続、事業法人(2731 億円)は2年連続、都銀・地銀等(2451億円)は4年連続で売り越し。

12月第5週、海外勢は9週連続の買い越し

東証は同時に、10年12月第5週(12月27-30日)の投資部門別 売買動向も発表。資料によると、海外投資家は519億円と9週連続の 買い越し。証券自己(136億円)も9週連続で、その他法人(128億円) が8週連続で買い越した。

半面、生保・損保(153億円)が9週連続、都銀・地銀等(101 億円)が10週連続、信託銀行(450億円)が3週連続で売り越した。 このほか、個人(77億円)が9週連続、投資信託(50億円)が6週連 続、事業法人(67億円)が2週ぶりに売り越し。

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