スイス・アーミー・ナイフ、活躍の場は戦場から役員室へ-愛用者多様

スイス・アーミー・ナイフには新 たな名前が必要かもしれない。わずか1日の生産分でスイス軍の年間の 需要を満たすことができ、その他はハイカーが缶を開ける際に使った り、企業幹部が役員室でレーザーポインターとして利用したりしている からだ。

イタリアのイセオ湖近くに住むマグダ・ステファーニさん(52)は 3日、ナイフメーカー、ビクトリノックスのジュネーブにある旗艦店で 83歳になる父親の誕生日プレゼントにぴったりのナイフを見つけた。 このナイフ「アウトライダー」は14種類の機能を備えている。

ステファーニさんは「父は狩りをするしアウトドアを楽しむため、 大きな刃と小さな枝を切ることができるのこぎりの付いた物を選んだ。 父は自家製ワインも作るのでコルク栓抜きも欲しかった」と語る。

スイス中部の町イバッハで1884年に創業したビクトリノックスは 2005年に同業のウェンガーを買収後、スイス・アーミー・ナイフを提 供する唯一の企業となった。ウェンガーは買収されたことにより破綻を 免れた。安全上の問題でナイフを携帯して航空機に搭乗するのが困難な 状況となるなか、両社はオフィスや日常生活で利用できる実用的な道具 の生産に力を入れている。

さまざまな機能を備えたこのペンナイフは、ローマ法王ベネディク ト16世やチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世、米国のスペー スシャトルの乗組員も愛用。旅行者やゴルファー、USBにデータを蓄 積する情報技術(IT)のスペシャリストにとってもお気に入りのアイ テムだ。企業幹部のアシスタントが書類に穴を開ける際や葉巻用ナイフ としても利用され、スイス軍の新兵にももちろん支給される。

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