没落する西欧、ウクライナやルーマニアに劣る信用力-債務リスクが影

【記者:Abigail Moses】

1月7日(ブルームバーグ):ユーロ圏諸国が今年、1兆1000億 ドル(約91兆6000億円)もの借り入れを予定し、投資家が巨額の 国債発行に備える中で、西欧諸国の国債が過去初めて、東欧など新興 市場諸国の国債よりもリスクが高いと受け止められていることが明ら かになった。

CMAによれば、ドイツやギリシャ、ポルトガルを含む西欧15 カ国の国債の保証コストの指標となるマークイットiTraxxSo vX西欧指数のスプレッドは現在、ルーマニアやトルコ、ウクライナ の国債に連動するマークイットiTraxxSovX・CEEMEA 指数を7ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上回る水準に 上昇している。

昨年2月時点では、これら先進諸国の方が新興諸国よりも160b p信用力が高いという見方が指標に反映されていた。ポルトガルは今 週、欧州の高債務国による今年初の国債発行となる6カ月物短期国債 入札を実施したが、発行利回りが急上昇した。BNPパリバによれば、 スペインとイタリアは今年、合計で3170億ユーロ(約34兆3500 億円)の資金を調達する必要に迫られる。

クレディ・アグリコルのストラテジスト、ハープリート・パーハ ー氏(ロンドン在勤)は「西欧はユーロ圏周辺国をめぐる懸念に足を 引っ張られている。これに対して、新興諸国にはしっかりした成長の ストーリーがあり、周辺国の問題から直接圧力も受けていない」と話 す。

ジャンク(投資不適格)級格付けのウクライナとルーマニアの国 債をデフォルト(債務不履行)から保証するクレジット・デフォル ト・スワップ(CDS)が過去3カ月で世界的に見てもトップクラス のパフォーマンスを見せたのに対し、ギリシャとスペイン、アイルラ ンドの国債CDSは最も成績が悪かった。

CMAのデータによれば、アイルランド国債のCDSスプレッド は6日、過去最高の640bpに上昇。過去3カ月間を見た場合、国債 のCDSスプレッドは、アイルランドが448bp、ギリシャが273b p、スペインが120bpそれぞれ上昇したが、逆にウクライナは

37.5bp、ルーマニアは21.5bpそれぞれ低下した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE