債券は反発、米債高や前日下落の反動買いで―長期金利は一時1.195%

債券相場は反発。6日の米国市場で 債券高、株安となった流れを引き継ぎ、国内債市場では買いが先行し た。前日の相場下落で長期金利が約3週間ぶりの高水準を付けた反動 の買いも入ったもよう。

ドイツ証券の山下周チーフ金利ストラテジストは、「昨日は円債相 場が大幅に下げたが、米国債相場は反発したので、先物を含めて買い 戻しが入った。短中期債の堅調さは、金融政策が支援材料となってい る」と述べた。

東京先物市場で中心限月3月物は、前日比21銭高い139円86銭 で始まり、直後に139円90銭まで上昇した。しかし、その後は伸び悩 み、午後に入ると一時は12銭安の139円53銭まで下落した。取引終 了にかけて再び買いが優勢となり、結局は6銭高の139円71銭で引け た。

JPモルガン証券の山脇貴史チーフ債券ストラテジストは、「朝方 は前日の米国債相場が上昇したことを受けて買い戻しが入ったが、そ の後は米雇用統計発表待ちの雰囲気。午後に入って、先物はCTA(商 品投資顧問)からの売りに押された。国内投資家も積極的に押し目買 いを入れる地合いでもなく、動きづらい」と述べた。

6日の米国債相場は上昇。2年債は4日ぶりの反発となった。7 日発表される米雇用統計は、金融政策に変更を迫るほど強いものには ならないとの観測が広がった。米10年債利回りは5ベーシスポイント (bp)下げて3.42%程度。

ブルームバーグ調査によると、12月の米雇用統計で非農業部門雇 用者数は15万人増が予想されている。みずほインベスターズ証券の落 合昂二チーフマーケットエコノミストは、「米雇用統計が強めに出ると の見通しはかなり織り込まれたが、それでも指標発表後に米長期金利 が上振れるようだと、3連休明けの国内金利の押し上げ要因となる」 と予想している。

また、ドイツ証の山下氏は、「来週は超長期債の入札もあり、米国 で雇用統計を受けた米国債の反応次第では一段と金利が上昇する可能 性もある」と言う。

10年債利回りは1.20%付近

現物債市場で長期金利の指標とされる新発10年物の312回債利回 りは、前日比1.5bp低い1.195%で始まり、その後は1.20%付近での 推移が続いた。午後に入り、株高となると、徐々に水準を切り上げ、

0.5bp高い1.215%をつけた。しかし、その水準で買いが入って水準を 切り下げ1.195%まで低下した。午後3時以降は1.195-1.20%で推移 している。

野村証券の松沢中チーフストラテジストは、日銀が積極的に資金 を供給しており、短中期債が安定しているほか、大手銀行が12月まで に中長期債の持ち高整理を終了しており、買いの目線で臨む必要があ るとみていた。

長期金利は前日、一時1.225%まで上昇し、約3週間ぶりの高水 準をつけた。しかし市場では1.2%台では需要が出てくるとの指摘が あった。日興コーディアル証券の山田聡チーフクオンツアナリストは、 「足元で相場が落ち着いてきていることから、1.2%台前半であればあ る程度買って行こうという動きになっている」と説明した。

超長期債も堅調。新発20年債利回りは2bp低い1.94%、新発30 年債利回りは2bp低い2.085%まで低下した。

T&Dアセットマネジメントの天野尚一運用統括部長は、「基本的 に日本は金余り状態で金融機関の貸し出しも伸びていない。運用先と して国債中心にならざるを得ない」と説明した。

--取材協力:野原良明、赤間信行 Editors:Hidenori Yamanaka,Masaru Aoki

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