米国株:下落、割高感が台頭-7日の雇用統計発表待ち

米株式相場は下落。雇用市場では 楽観が広がっているものの、S&P500種株価指数の株価収益率(P ER)が6月以来の高水準に上昇したほか、12月の米既存店売り上げ が予想を下回ったことが嫌気された。

衣料のギャップは下落。同社の12月の売り上げは予想に及ばな かった。携帯電話事業者メトロPCSコミュニケーションズも安い。 加入者の伸び鈍化が材料だった。電話会社AT&Tとベライゾン・コ ミュニケーションズはいずれも下落。一方、コンピューター・グラフ ィックス(CG)用半導体メーカーのエヌビディアは大幅上昇。マイ クロソフトが、「ウィンドウズ」の最新版でエヌビディアのプロセッ サを搭載する方針を明らかにしたのが好感された。

S&P500種株価指数は前日比0.2%下落して1273.85。PE Rは約16倍。ダウ工業株30種平均は25.58ドル(0.2%)下げ、

11697.31ドル。米証券取引所全体の騰落比率は2対3。

フィフス・サード・アセット・マネジメントのキース・ワーツ最 高投資責任者(CIO)は、「8月以降ずっと、株式相場はほぼ一つ の方向にしか向かっていなかった」と述べ、「新しいニュースの流れ がさらに株価を押し上げるのかどうかが問われている」と続けた。

失業保険申請件数

米労働省が発表した1日に終わった1週間の失業保険申請件数は 前週比で増加したが、4週間平均は減少傾向が続いており、先週まで の4週間平均は41万750件と、2008年7月以来の低水準だった。

新規失業保険申請件数(季節調整済み)は前週から1万8000件 増加して40万9000件。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノ ミスト予想中央値は40万8000件だった。

米労働省が7日発表する12月の雇用統計では、非農業部門の雇 用者は15万人増加、失業率は9.7%への低下が見込まれている。

PNCウェルス・マネジメントの主任投資ストラテジスト、ウィ リアム・ストーン氏は、「雇用面では今も厳しい苦しさが続いている。 明るい兆候は多く示されているが、労働市場が改善するにはしばらく 時間がかかるだろう」と述べ、「7日の雇用統計を待ちわびている人 も一部にはいるだろう」と続けた。

米労働省の12月雇用統計を控え、エコノミストらは雇用者数の 増加予想を引き上げている。5日発表された米民間雇用統計で大幅な 雇用増が示されたことが理由だ。

給与明細書作成代行会社オートマティック・データ・プロセッシ ング(ADP)エンプロイヤー・サービシズが雇用統計を5日に発表 する前は、ブルームバーグがまとめたエコノミストの予想平均による と12月の雇用統計で13万5000人の雇用増が見込まれていた。AD Pの雇用統計発表後は15万人増に修正された。

小売株

昨年12月の米既存店売上高は、一部の小売企業がアナリスト予 想に届かなかった。米北東部を襲ったクリスマス明けの暴風雪の影響 で客足が遠のき、それまでの好調を相殺した。

ギャップの既存店売上高は3%減。同社の株価はこの日6.9%下 落した。百貨店メーシーズやディスカウントチェーン店ターゲットの 売上高も予想を下回った。株価はいずれも下げた。

メトロPCSは6.7%安。昨年第4四半期(10-12月)の加入 者数は約29万8000人増加したが、増加幅は前年同期比で7.2%縮小。 パイパー・ジャフレーの予想(45万人増)には届かなかった。

エヌビディアは14%高と、S&P500種株価指数銘柄の中で最 大の上昇率だった。

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