1月6日の米国マーケットサマリー:ドルは対ユーロで上昇、株は下落

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3017 1.3149 ドル/円 83.32 83.25 ユーロ/円 108.45 109.47

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 11,697.31 -25.58 -.2% S&P500種 1,273.85 -2.71 -.2% ナスダック総合指数 2,709.89 +7.69 +.3%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .67% -.03 米国債10年物 3.41% -.06 米国債30年物 4.52% -.02

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金(ドル/オンス) 1,371.70 -2.00 -.15% 原油先物 (ドル/バレル) 88.32 -1.98 -2.19%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では、ドルがユーロに対して上昇。1 カ月ぶりに1ユーロ=1.30ドルを上回るドル高となった。7日発表 の米雇用統計では、3カ月連続で雇用者が増加すると予想されている。

欧州連合(EU)が銀行破綻のコスト分担について協議するな か、ユーロはドルに対して200日移動平均線を下回った。ブラジ ル・レアルも下落。ブラジル中央銀行は、国内銀行の通貨取引の持 ち高に対し準備率を設定すると発表した。レアル上昇に歯止めをか ける措置で、昨年10月以降では3度目となる。

オンラインでの為替取引を扱うGFTフォレックスの為替調査 担当ディレクター、キャシー・リーン氏(ニューヨーク在勤)は、 「ドルにはかなり需要がある」と指摘。「非農業部門雇用者の数値 は堅調が続きそうで、予想を下回るよりも上振れる可能性の方がず っと大きい。多くの市場参加者が力強い数値を見込んでポジション を組んでいる」と述べた。

ニューヨーク時間午後1時48分現在、ドルはユーロに対して 前日比1.1%高の1ユーロ=1.3013ドル(前日1.3149ドル)。 一時は1.2997ドルと、昨年12月1日以来の高値を付けた。ドル は円に対して1ドル=83円24銭(同83円25銭)。ユーロは円 に対して1.1%安の1ユーロ=108円32銭(同109円47銭)。

◎米国株式市場

米株式相場は下落。雇用市場では楽観が広がっているものの、S &P500種株価指数の株価収益率(PER)が6月以来の高水準に上 昇したほか、12月の米既存店売り上げが予想を下回ったことが嫌気 された。

衣料のギャップは下落。同社の12月の売り上げは予想に及ば なかった。携帯電話事業者メトロPCSも安い。加入者の伸び鈍化が 材料だった。電話会社AT&Tとベライゾン・コミュニケーションズ は下落。一方、コンピューター・グラフィックス(CG)用半導体メ ーカーのエヌビディアは大幅上昇。マイクロソフトが、「ウィンドウ ズ」の最新版でエヌビディアのプロセッサを搭載すると述べたのが好 感された。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株 価指数は前日比0.2%下落して1273.79。PERは約16倍。ダウ 工業株30種平均は25.88ドル(0.2%)下げ、11697.01ドル。 米証券取引所全体の騰落比率は約2対3。

フィフス・サード・アセット・マネジメントのキース・ワーツ 最高投資責任者(CIO)は、「8月以降ずっと、株式相場はほぼ一 つの方向にしか向かっていなかった」と述べ、「積極的な資産運用マ ネジャーは、新しいニュースの流れがさらに株価を押し上げるのかど うか問いを投げ掛けている」と続けた。

◎米国債市場

米国債相場は上昇。2年債は4日ぶりの反発となった。7日発表 される米雇用統計は、金融政策に変更を迫るほど強いものにはならな いとの観測が広がった。

10年債利回りは3週間ぶり高水準付近から低下。前日オートマ ティック・データ・プロセッシング(ADP)エンプロイヤー・サー ビシズが発表した給与名簿に基づく集計調査では、民間部門の雇用者 数は市場予想の3倍近くの伸びを示した。米シティグループは、この 発表に反応して利回りが大きく上昇したことについて「行き過ぎ」だ としたほか、5年債購入の機会ととらえるべきだと指摘した。

BNPパリバの金利戦略責任者、ブレント・ベイガン氏(ニュー ヨーク在勤)は「現在の状況を考えれば、より適正な水準だ」と指摘。 「ADPをきっかけとした大量の売りに対して買い戻しが入った。本 日は利回りが低下しており、雇用統計に驚きがないという見方と整合 的だ」と分析した。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後2時18分現在、2年債利回りは前日比4ベーシスポイント (bp、1bp=0.01%)低下の0.68%。同年債(表面利率

0.625%、2012年12月償還)価格は2/32上げて99 29/32。

10年債利回りは5bp下げて3.42%。前日は一時16bp上 昇の3.49%と、昨年12月16日以来の高水準を付けた。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は3日続落。景気回復で安全な逃避先と しての需要が減退するとの思惑から、売りが優勢になった。

新規失業保険申請件数が過去1カ月減少しており、労働市場の改 善を示唆している。7日発表の雇用統計では雇用者数が3カ月連続で 増加すると予想されている。金は前日までの2営業日に3.5%下落。 11カ月ぶりの大幅安となった。2010年は通年で30%上昇した。

プロスペクター・アセット・マネジメント(イリノイ州)のレオ ナード・カプラン社長は、「金は強気相場の最終局面にあるかもしれ ない」と語る。「経済状況は改善している。いったん金利が上昇し始 めると、金は下げざるを得ない」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物 2月限は、前日比2ドル(0.1%)安の1オンス=1371.70ドルで 終了した。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は大幅反落。ほぼ3週ぶりの安値に沈 んだ。12月の米雇用統計の発表を翌日に控え、外国為替市場でドル が対ユーロで上昇したことが背景。雇用統計は景気の持ち直しを示唆 すると期待されている。

ドルは対ユーロで1カ月ぶりの高値に上昇し、代替資産としての 商品の魅力が薄れた。米雇用統計についてブルームバーグがまとめた 調査によると、エコノミストらは雇用者数の増加予想を上方修正して いる。

エネルギー顧問会社、オイル・アウトルックス・アンド・オピニ オンズ(ヒューストン)のカール・ラリー社長は、「きょうの取引は 間違いなくドルが材料だ」と指摘。「明日の市場の前触れとなろう。 ドルの強さ、経済の強さが頼りだ。これは今年第1週の鍵になるだろ う」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物2月限は前日 比1.92ドル(2.13%)安の1バレル=88.38ドルで終了。終値 ベースとしては昨年12月17日以来の安値。この1年間では6.3% の値上がり。

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