米国債:上昇、雇用統計に「驚きはない」との憶測で反発

米国債相場は上昇。2年債は4日 ぶりの反発となった。7日発表される米雇用統計は、金融政策に変更 を迫るほど強いものにはならないとの観測が広がった。

10年債利回りは3週間ぶり高水準付近から低下。前日オートマテ ィック・データ・プロセッシング(ADP)エンプロイヤー・サービ シズが発表した給与名簿に基づく集計調査では、民間部門の雇用者数 は市場予想の3倍近くの伸びを示した。この発表に反応して利回りが 大きく上昇したことについて、米シティグループは「行き過ぎ」だと したほか、5年債購入の機会ととらえるべきだと指摘した。ニューヨ ーク連銀はこの日、67億8000万ドルの国債買い入れを実施した。

BNPパリバの金利戦略責任者、ブレント・ベイガン氏(ニュー ヨーク在勤)は「現在の状況を考えれば、より適正な水準だ」と指摘。 「ADPをきっかけとした大量の売りに対して買い戻しが入った。本 日は利回りが低下しており、雇用統計に驚きがないという見方と整合 的だ」と分析した。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後5時現在、2年債利回りは前日比5ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)低下の0.67%。同年債(表面利率0.625%、2012 年12月償還)価格は3/32上げて99 29/32。

10年債利回りは7bp下げて3.40%。前日は一時16bp上昇

3.49%と、昨年12月16日以来の高水準を付けた。

国債入札

米財務省は、来週実施する今年最初となる国債入札の発行額を 660億ドルと発表した。内訳は3年債が320億ドル、10年債が210 億ドル、30年債が130億ドル。

ニューヨーク連銀はこの日、証券会社が差し出した186億ドル相 当の米国債のうち36.5%を購入。2015年1月から16年6月に償還 を迎える米国債を買い入れた。

前日の米国債相場は大幅に下落。ADPの発表によれば、民間部 門の雇用者数は昨年12月、29万7000人増加した。ブルームバーグ の調査では10万人増と見込まれていた。

シティグループのストラテジスト、ブレット・ローズ氏は6日付 の調査リポートで、前日のADP統計を受けた利回り上昇で、「戦術 面での魅力的なエントリーポイント」になったと指摘。7日の雇用統 計で非農業部門雇用者数の伸びが「かなり強い」ものになったとして も、上昇した利回りの反転につながる可能性がある」と分析した。

失業保険申請

米労働省の発表によれば、失業保険申請件数は4週間の平均が減 少。労働市場の改善が示唆された。

1日に終わった1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み) は前週から1万8000件増加して40万9000件。ブルームバーグ・ニ ュースがまとめたエコノミスト予想中央値とほぼ一致した。

ブルームバーグの調査によれば、12月の雇用統計では非農業部門 雇用者数は15万人増と見込まれている。また失業率は9.7%と、前 月の9.8%から低下が予想されている。

ロイヤル・バンク・オブ・カナダのトレーダー、ダン・マルホラ ンド氏は、「きのうのADPの数字は季節要因の影響を受けているの ではないかとの見方があり、投資家は慎重になっている」と述べた。

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