米雇用統計:エコノミストらが予想を引き上げ-ADP民間統計受け

米労働省が7日発表する12月雇用 統計を控え、エコノミストらは雇用者数の増加予想を引き上げている。 5日発表された米民間雇用統計で大幅な雇用増が示されたことが理由 だ。

エコノミスト78人のうち、雇用の増加予想を上方修正したのは ドイツ銀行やモルガン・スタンレー、UBSを含めて22人。

給与明細書作成代行会社オートマティック・データ・プロセッシ ング(ADP)エンプロイヤー・サービシズが雇用統計を5日に発表 する前は、ブルームバーグがまとめたエコノミストの予想中央値による と12月の雇用統計で13万5000人の雇用増が見込まれていた。AD Pの雇用統計発表後は15万人増に修正された。一方、ゴールドマン・ サックス・グループとJPモルガン・チェースは雇用者数の増加見通 しを据え置いている。

ADPによれば、12月の米民間部門の雇用者数は前月比で29万 7000人増加。増加幅は市場予想の3倍近くに達し、2001年の集計開 始以来最大を記録した。

バークレイズ・キャピタルのエコノミスト、テレサ・チェン氏は 6日、顧客向けにリポートを発表し、ADPの統計内容は「確かに強 い数字だった」と指摘。労働省発表の雇用統計で同氏が予想している 15万人の雇用増にある程度「上向きリスク」があることを示唆してい ると述べた上で、「しかし、ADPの統計内容は同じ月の非農業部門 雇用者数の変化をうまく映し出していないことが多い。したがって、 ADPの統計に反応して当社の非農業部門雇用見通しを変更すること はしない」と説明した。

また、ゴールドマンとJPモルガンのエコノミストらは、顧客向 けの電子メールで、ADPのデータは年末の一時雇用に伴う季節要因 の影響を受けている可能性があると指摘した。

一方、UBSの世界経済副責任者、ポール・ドノバン氏は12月 の非農業部門の雇用増を16万人と予想している。従来予想では12万 人の増加だった。このほか、バンク・オブ・アメリカ・メリルリン チ・グローバル・リサーチ、シティグループ、HSBCホールディン グスおよびジェフリーズが予想を上方修正した。

ブルームバーグによると、雇用増の予想値を上方修正した22人 の引き上げ幅は中央値で5万人となっている。

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