ユーロ圏景況感:12月は約3年ぶり高水準-ドイツけん引

昨年12月のユーロ圏景況感は市場 予想以上に強含んだ。ドイツの製造業界で楽観的な見方が強まり、ユ ーロ圏全体の景況感を押し上げた。

欧州連合(EU)の欧州委員会が6日発表した12月のユーロ圏景 況感指数(速報値)は106.2と、11月の105.1(改定前=105.3)から 上昇。2007年10月以来の高水準となった。ブルームバーグ・ニュー スがエコノミスト14人を対象にまとめた調査では、中央値で105.8 への上昇が予想されていた。

EU統計局(ユーロスタット)が同日発表した昨年11月のユーロ 圏小売売上高指数は前月比0.8%低下した。前年同月比では0.1%上昇。 エコノミスト調査では前月比0.2%上昇、前年同月比2.1%上昇が見込 まれていた。

欧州一の経済大国、ドイツが過去1年にわたりユーロ圏の経済成 長を後押ししている。アイルランドやスペインなどの国々が景気持ち 直しと財政赤字削減への取り組みで難航している中、ドイツでは景況 感指数が昨年12月に過去最高を記録し、製造業の生産ペースは加速し た。

コメルツ銀行の上級エコノミスト、クリストフ・ワイル氏は、「ド イツが経済成長の原動力となり続けるだろう。時間がたつにつれ一部 の国の財政赤字削減が一段と困難となる。債務危機が1年を通じてわ れわれを忙しくするだろう」と語った。

12月の製造業景況感は4と、前月の0.7から上昇。ドイツの製造 業景況感が13.7と、11月の9.9から大幅上昇したことが寄与した。 ユーロ圏のサービス業は9.8で前月の10.3から低下。欧州委が同時に 発表した12月の消費者信頼感指数改定値はマイナス11と、11月のマ イナス9.4から悪化。建設業の景況感はマイナス26.2で横ばい。

エストニアが今年1月からユーロを導入し、ユーロ圏は計17カ国 となった。

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