高級ワインのラフィット、アジアの需要でバブルに-ディーラーが警鐘

シャトー・ラフィットなどフラン ス産高級ワインの需要がアジアで急増し、バブルにつながる恐れがある との見方がディーラーの間で広がっている。

ブルームバーグの算定によると、ワイン競売大手3社の昨年の売上 高は2億5930万ドル(約215億円)と、前年の2倍以上に膨らんだ。 ディーラーらがバブルを警戒する背景にはこのような現状がある。

クリスティーズ・インターナショナルのワイン部門責任者、デービ ッド・エルスウッド氏はインタビューで「当初、アジアの平均的な買い 手は消費者だった」と指摘。「この1年間で中国人の投機家が現れた。 わずか2人か3人の入札者が出品されているワインの8割を落札するオ ークションもある。落札されたワインには手付金が支払われ、近い将来 買い手に引き渡すために保管しておく場合が多い」と話す。

香港政府が2008年2月にワインへの輸入税を撤廃したことに加え 中国の新興富裕層がボルドー産やブルゴーニュ産の高級ワインの味に親 しみ始めたため、アジア人がワイン市場で優勢になっている。エルスウ ッド氏によると、高級銘柄の価格は昨年、60-100%上昇した。

ワイン販売会社ウィルキンソン・ビントナーズ(ロンドン)のディ レクター、ポール・ボウカー氏によると、同社はラフィット1982年の 12本入り2ケースを昨年12月にそれぞれ約4万8000ポンド(約620 万円)で売却した。これらは2月の中国の春節(旧正月)の連休中に味 わうため購入されたという。

ボウカー氏はインタビューで「価格は劇的に上昇している」と指 摘。「ラフィットが最大のバブルだ。バブルは崩壊しないだろうが、そ う違いのないシャトー・ラトゥールなどのワインを半額で購入できる と分かれば伸びは鈍化するだろう。その影響を受けるのは最高値圏の ワインだけだ」との見方を示した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE