トヨタの主張を認める-元社内弁護士が起こした訴訟の調停で

トヨタ自動車は5日、元社内弁護 士のディミトリオス・ビラー氏が同社を相手取って起こした訴訟の調 停で、仲裁人が同社の主張を全面的に認めたと発表した。ビラー氏は 同社が自動車の横転事故をめぐる訴訟で証拠を隠したなどと主張して いた。

トヨタがウェブサイトに掲載した発表資料によると、仲裁人はビ ラー氏が「契約違反、横領、不正コンピューター・アクセス」の責任 を負うと判断した。また、同氏による情報の無断開示について250万 ドル(約2億800万円)、懲罰的損害賠償として10万ドルの請求を トヨタに認めた。

2003年から07年までトヨタに勤務したビラー氏は、不当に解雇 され、精神的な苦痛を受けたとし、恐喝や名誉毀損(きそん)などで 09年7月にロサンゼルスの連邦地裁に同社を提訴した。同氏は、米国 でのスポーツ型多目的車(SUV)の事故をめぐる300件余りの係争 でトヨタが証拠を隠滅したと主張していた。

トヨタの米国法人、米国トヨタ自動車販売の法務顧問、クリスト ファー・レイノルズ氏は発表資料で、「この過程を通じて、ビラー氏 はトヨタの行動に対し誤解を与える不正確な申し立てを続けた。ビラ ー氏への請求が認められたのは同氏の行動が招いた妥当な結果であり、 これにより当社や社員に対する根拠のない非難の信頼性は完全に失わ れたとわれわれは考える」と述べた。

ビラー氏に取材を試みたが現在までに返答は得られていない。

09年11月、連邦地裁判事はビラー氏に対し、07年9月の退職時 の取り決めに基づき訴訟を調停に委ねるよう命じた。トヨタがこの日 明らかにしたところによると、仲裁者は恐喝を受けたとするビラー氏 の主張を退けたほか、名誉毀損と詐欺の主張についても認めなかった。 また同氏に対し、持ち出した機密書類をトヨタに返却するよう命じた という。

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