石炭株2倍に上昇へ、原油100ドルの余波-ブラックロックのライス氏

過去10年間、米株ファンドマネジ ャーの99.9%の運用成績を超える実績を残したブラックロックのダニ エル・ライス氏は、世界経済の拡大を背景に原油価格が今年、1バレル 当たり100ドルを超えると予想し、その余波で石油・ガス株は25- 30%、石炭株は2倍に上昇するとの見通しを示した。

ブラックロック・エナジー・アンド・リソーシズ・ファンドのマネ ジャーであるライス氏はボストンの事務所で、ブルームバーグ・ニュー スのインタビューに応じた。同ファンドの運用資産は15億ドル(約 1250億円)。最大の懸念材料は原油価格が一段と上昇した場合、何が 起きるかだという。

ライス氏は「株式が次に上昇する相場の一角を担うと強気の見方を しているが、原油価格が120ドルまで行くと強気ではなくなる」と述べ た。同氏のファンドの過去10年間のリターン(投資収益率)は年率 18%。

ライス氏は原油価格について、145ドルに達した2008年のように 12年までに世界の景気減速を招く水準まで上昇する可能性があるとみ ている。モーニングスター(シカゴ)によると、ライス氏は米国のエネ ルギー投信のマネジャーとしては最長の経歴を誇る。

ライス氏は原油価格が85-90ドルの間ならば長期にわたって世界 経済が最も許容できる水準と指摘。「世界経済がこのペースで成長すれ ばシステム全体にゆがみが生じる。需要を満たす資源が十分にない」と の見方を示した。

ブルームバーグが集計したデータによると、ライス氏のファンドに 10年前に1ドルを投資したとすると、現在では5ドル以上になってい る。モーニングスターによると、昨年末までの10年間でライス氏を上 回る投資実績を残したファンドマネジャーは約4000人中3人だけ。

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