NY外為:ドル、対ユーロで一時1.30ドル超え(Update1)

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ニューヨーク外国為替市場では、 ドルがユーロに対して上昇。昨年12月初旬以降初めて1ユーロ=

1.30ドルを上回るドル高となった。7日発表の米雇用統計では、3 カ月連続で雇用者が増加すると予想されている。

欧州連合(EU)が銀行破綻のコスト分担について協議するなか、 ユーロはドルに対して200日移動平均線を下回った。ブラジル・レ アルも下落。ブラジル中央銀行は、国内銀行の通貨取引の持ち高に対 し準備率を設定すると発表した。レアル上昇に歯止めをかける措置で、 昨年10月以降では3度目となる。

みずほフィナンシャル・グループの米通貨セールス担当責任者、 ファビアン・エリアソン氏は「力強い経済統計を受け、ドルはより ファンダメンタルズに沿った動きに戻るだろう」と指摘。「トレンド は、やや改善された労働市場を示しており、それは今後も好材料とな る」と述べた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ドルはユーロに対して前日比

1.1%高の1ユーロ=1.3003ドル(前日1.3149ドル)。一時は

1.2997ドルと、昨年12月1日以来の高値を付けた。ドルは円に 対して1ドル=83円33銭(同83円25銭)。ユーロは円に対し て1%安の1ユーロ=108円35銭(同109円47銭)。

大口オプション

ユーロがドルに対して下げを拡大した背景には、対ドルでの大口 のオプションが期限を迎えたとの観測がある。

INGグループの通貨取引ディレクター、ジョン・マッカーシー 氏は、「行使価格1.3125ドルの大口のオプションが午前10時に 期限を迎え、スポット価格に大きく影響した」と指摘。「それが市場 の関心を引いた」と述べた。

EUの行政執行機関である欧州委員会はこの日、域内の銀行破綻 に伴うコストを優先債保有者にも負担させる計画について協議を続け ると、英紙デーリー・テレグラフが報じた。

EUは、大き過ぎてつぶせない銀行に対し新しい商品の販売を禁 じたり、トレーディングリスクを制限する権限を監督当局に与える可 能性がある。各国の財政を将来の金融危機から守ることが目的。ブル ームバーグ・ニュースが入手した草案で明らかになった。

ソシエテ・ジェネラルの為替調査責任者、キット・ジャックス氏 はブルームバーグラジオとのインタビューで、「欧州中央銀行(EC B)は、投資家にも痛みを共有させるという認識拡大に努めている」 と指摘。「欧州では、市場参加者を不安にさせ、奈落の底に一歩近い 状態まで陥らせる火花が発生する可能性がある」と述べた。

ブラジルの措置

ブラジル・レアルはドルに対して一時1.2%安の1ドル=

1.6937レアルと、昨年12月27日以来の安値となった。

ブラジル中銀のアルド・メンデス金融政策局長はブラジリアで記 者団に対し、今回の措置がブラジルの銀行のドル売り持ち高を2010 年12月時点の計168億ドル(約1兆4000億円)から100億ド ルに減らす可能性があると述べた。

同国のマンテガ財務相は今週、ドルの「溶解」を防ぎレアル上昇 に歯止めをかけるため、ブラジル政府は新たな措置を取る用意がある と述べていた。09年の年初以降、レアルはドルに対して37%値上 がりしている。

主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE)の ドル指数は一時0.8%上げて80.877。

ドルの上昇は、株式や商品などの高利回り資産を圧迫した。S& P500種株価指数は0.2%安。原油先物はバレル当たり90ドルを 割り込んで終了した。

ブルームバーグがエコノミスト78人を対象にまとめた調査の中 央値によると、労働省が7日発表する12月の雇用統計で非農業部門 の雇用者数は15万人の増加が予想されている。失業率の予想は

9.7%への低下。前月は9.8%だった。

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