原料炭契約価格:日本などアジア向け最大33%上昇か-豪州の洪水で

オーストラリアのクイーンズラン ド州が過去50年で最悪の洪水に見舞われ石炭生産に支障が出たことを 受け、アジアの鉄鋼メーカー向け原料炭(強粘炭)価格が最大33%上 昇するとの見方が強まっている。豪州は世界最大の石炭輸出国。

マッコーリー・グループのアナリスト、コリン・ハミルトン氏(ロ ンドン在勤)はブルームバーグの質問に電子メールで回答を寄せ、洪水 の影響で原料炭の供給が最大1000万トン落ち込む恐れがあり、4月1 日から3カ月間の契約価格が1トン当たり270ドルに引き上げられる可 能性があるとの見方を示した。

大和証券キャピタル・マーケッツのアナリスト、デービッド・ブレ ナン氏は、300ドルへの上昇を予想している。米銀バンク・オブ・アメ リカ(BOA)メリルリンチのアナリストらが先月発表したリポートに よると、1月1日から3カ月間の契約価格について、鉄鋼各社は225ド ルで合意した。

クイーンズランド州では降雨によりフランスとドイツを合わせた面 積が浸水し、豪英系BHPビリトンや英豪系リオ・ティントは炭鉱から の出荷に関して不可抗力条項を発動した。これは不可抗力の事態が発生 したことを理由に、生産会社が出荷を免除される条項。

マッコーリー・グループによると、世界で取引される原料炭の約 37%に影響が及んでいる。2008年に同州が洪水に見舞われた際には新日 本製鉄やJFEホールディングスなどの鉄鋼メーカー向け原料炭の年次 契約価格が3倍の約300ドルに高騰した。

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