米国株:上昇、民間雇用増やサービス業統計で楽観広がる

米株式相場は上昇。S&P500種 株価指数は2年ぶり高値をつけた。米民間雇用統計とサービス部門景 況指数が予想以上の伸びを示し、米景気に対する楽観が広がった。

クレジットカード会社のアメリカン・エキスプレス(アメックス) やメディア大手のウォルト・ディズニーが上昇。ダウ工業株30種平均 の上げをけん引した。衣料小売りのJクルー・グループも高い。関係 者3人が明らかにしたところによると、米百貨店シアーズ・ホールデ ィングスと米衣料アーバン・アウトフィッターズがJクルーへの買収 案の提示を検討している。米肥料メーカー、モザイクは四半期利益が アナリスト予想を上回ったのが好感され、上昇した。

S&P500種株価指数は前日比0.5%上昇の1276.56。2008年 9月2日以来の高水準。ダウ工業株30種平均は31.71ドル(0.3%) 上昇し、11722.89ドル。

キーコープのプライベートバンキング部門のチーフ投資ストラテ ジスト、ブルース・マケイン氏は、「朝から経済ニュースに前向きに 反応し、それが取引終了まで続いた」と述べ、「全体的に、大半の経 済統計の内容が改善しているように見受けられ、第1四半期さらに今 年は良好な勢いが続くようだ」と続けた。

ADP、ISM

給与明細書作成代行会社のオートマティック・データ・プロセッ シング(ADP)エンプロイヤー・サービシズが発表した給与名簿に 基づく集計調査によると、昨年12月の米民間部門の雇用者数は、前月 比で29万7000人増加。ブルームバーグがまとめたエコノミストの予 想中央値の約3倍だった。

7日には米労働省が発表する12月の雇用統計が控えている。ブ ルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値によると、先月は 15万人の非農業部門での雇用増、失業率は9.7%への低下が見込まれ ている。

また米供給管理協会(ISM)がこの日発表した12月の非製造 業総合景況指数は57.1。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想 の中央値は55.7だった。同指数で50はサービス業活動の拡大と縮小 の境目を示す。

ソーンバーグ・インベストメント・マネジメントのマネジングデ ィレクター、ジェーソン・ブレイディ氏は、「この日は、ADPもI SMも支援材料だった」と述べた。

アメックスは2.9%上昇。S&P500種株価指数の業種別10指 数のうち、金融株は最大の上昇率だった。米銀のバンク・オブ・アメ リカ(BOA)、JPモルガン・チェースも高い。

Jクルー

Jクルーは、ブルームバーグ・ニュースによる買収案検討の報道 を材料に値上がりした。関係者3人は、情報が非公開だとして匿名を 条件に語った。Jクルーに対しては、すでにプライベートエクイティ (PE、未公開株)投資会社のTPGキャピタルとレオナルド・グリ ーン・アンド・パートナーズが30億ドルの買収案を提示し、合意が成 立しており、シアーズとアーバンが買収案を提示した場合は、これに 対抗することになる。

アーバンとJクルーの広報担当者にコメントを求めたが、返答は 得られていない。シアーズの広報担当者はコメントを避けた。

Jクルーは2.3%高。シアーズは1.3%上昇、一方、アーバンは

0.4%下落した。

モザイクは2.8%上昇。モザイクの2010年9-11月(第2四 半期)利益は1株当たり1.01ドルと、ブルームバーグがまとめたア ナリスト16人の予想平均92セントを上回った。

保険会社アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG) は7.3%上昇。S&P500種銘柄の中で値上がり率2位だった。同社 の台湾生保部門、南山人寿保険に対する最大30億ドルの買収案を受け たと、米監督当局に報告したのが手がかりだった。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE