欧州株:売り優勢、債務危機懸念で-ロジテックやダノンに売り

欧州株式市場では売りが優勢。債 務危機が悪化するとの懸念が再燃したほか、米連邦準備制度理事会 (FRB)が4日公表した連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録 で米国の景気回復の勢いが刺激策を縮小するには十分ではないとの見 解を示したことが背景にある。

コンピュータのマウス生産を手掛けるスイスのロジテック・イン ターナショナルは3.6%安。モルガン・スタンレーが同銘柄の投資判 断を引き下げたことがきっかけ。仏食品会社ダノンも下げた。サンフ ォード・C・バーンスティーンによる投資判断の引き下げが嫌気され た。オーストラリアのBHPビリトンとスイスのリオ・ティントを中 心に鉱山株も下落。

一方、スイスの農薬会社、シンジェンタは上昇。競合する米モ ザイクの四半期利益が予想以上だったことが好感された。

ストックス欧州600指数は280.48で終了。前日からの上昇率 は0.1%未満。騰落比率は約2対3。同指数は昨年8.6%上昇した。 企業利益の大幅増加に加え、FRBが景気刺激策として6000億ドル 相当の国債買い入れ方針を示したほか、欧州連合(EU)がギリシャ とアイルランドを救済したことが背景。

ウニクレディト・リサーチのシニア株式ストラテジスト、タ モ・グリートフェルド氏(ミュンヘン在勤)は、「ユーロ圏の債務危 機はまったく終わっていない。欧州株式にとって主な懸念材料にと どまるだろう。経済面でのシグナルは強弱まちまちとなっている。多 くの前向きな材料は既に織り込まれている」と語った。

FRBが量的緩和プログラムを開始した昨年11月以降、成長は 上向いているものの、政策当局はしばらく高水準で推移すると見込ま れる失業率、およびFRBが望む水準を下回っているインフレ率を引 き続き重視すると説明した。

FOMCの議事録では、「経済の見通しは改善しているように見 受けられるものの、メンバーは概して、経済見通しの変化は資産購入 プログラムの調整を正当化するには十分ではないと考えた。また一部 メンバーは、調整を検討する前に、経済に関する情報を集めるため、 一層の時間が必要だと指摘した」と記された。

ロジテックは3.6%下落し、昨年10月以来の安値を付けたほか、 ダノンは1.5%安となった。BHPビリトンは0.8%、リオ・ティ ントは0.6%それぞれ下げた。

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