テーラー氏のFXコンセプツ:06年以来で最高のリターン

ジョン・テーラー氏率いる世界最 大の為替ヘッジファンド、FXコンセプツは、2010年のリターン(投 資収益率)が世界的な金融危機が発生する前の2006年以来で最高と なった。上期にユーロの下落を見込み、その後ドル下落を予想した取 引が奏功した。

FXコンセプツの創業者で会長のテーラー氏は、電話インタビュ ーで、金融システムへの流動性供給が積極的な国の通貨を売ることに 同社が重点を置いていると説明した。同社の投資ファンド「グローバ ル・カレンシー・プログラム」(運用資産32億ドル)の昨年のリター ンは12.53%と、年間のリターンとしては18.58%だった06年以来 で最高だった。

テーラー会長は、「為替の動きは現在、世界の流動性トレンドに 左右されている」とし、「つまり、ドルと米連邦準備制度理事会(F RB)の行動は非常に重要だということだ。また、ユーロは依然とし て非常にひどい状況にあり、欧州はなおも資金を求めている」と加え た。

同会長はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、ユー ロが今年はドルに対してパリティー(等価)を割り込んで下落する可 能性があると指摘。一方、オーストラリア・ドルとブラジル・レアル は上昇を拡大するとの見通しを示した。

グローバル・カレンシー・ファンドのリターンは、09年にはマイ ナス17.90%となっていた。

テーラー会長はギリシャが債務返済のため欧州連合(EU)の支 援を受け入れる必要が出てくるとの観測から、同社は昨年1-3月 (第1四半期)にユーロ売り・ドル買いを実施したと説明した。

8月のバーナンキ議長発言

一方ドルは、バーナンキFRB議長が必要に応じ追加緩和措置を 講じると表明した8月後半から2カ月にわたり、主要通貨に対して下 落した。

テーラー会長は、「8月のバーナンキ議長発言は、世界中をドル であふれさせると語ったようなものだ」と指摘。「その時点では、わ れわれのポジションはほぼ全てがドルのロング(買い持ち)だった。 そこからポジションを逆転させるのにおよそ6日かかった。現在トレ ーディングの多くがドルの流動性をめぐる決定の影響を受けており、 われわれもそうした環境に合わせた戦略を取っている」と述べた。

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