米債券ファンドからの逃避は早計との指摘も-利回り機会を逸する恐れ

米債券ファンドからの資金純流出額 は昨年12月、景気回復を背景に約2年ぶりの高水準に達した。ベル・ エア・インベストメント・アドバイザーズ(ロサンゼルス)の債券ポ ートフォリオマネジャー、クレイグ・ブラザーズ氏は債券から資金を 引き揚げるのは早計だと指摘する。

30億ドル(約2500億円)の資産運用に携わるブラザーズ氏は、 債券に投資していた資金を株式や現金に移すよりも、より高い利回り を狙って米国債など最も安全な債券から外国債などリスクの比較的高 い債券に乗り換える方が得策だと指摘。「債券投資戦略を工夫すれば、 株式投資と同様のリターンを得ることができる」と説明し、「金利が上 昇しているから逃げ出す必要があると考えるのは正しくない」と語っ た。

ジャニー・モンゴメリー・スコットのチーフ債券ストラテジスト、 ガイ・リーバス氏も、個人投資家による資金引き揚げは、米債市場全 体の規模と比べればわずかにすぎないため、最近の資金流出が債券バ ブルの始まりを示唆するとの懸念は「まやかし」だと述べた。

米投資信託協会(ICI)によれば、昨年12月15日終了週の債 券投資信託の純流出額は86億ドルと、約2年ぶりの高水準を記録。同 21日終了週も44億ドルと、3週連続の資金流出となった。一方、S &P500種株価指数の昨年10-12月(第4四半期)のリターン(配当 の再投資分含む)はほぼ11%だった。

投信調査会社モーニングスターのデータによると、債券投信には 10年の初めから11月末までに2450億ドルの資金が流入。08年初め以 降の純流入額は6430億ドルに達した。

グレンミードの投資戦略ディレクター、ジェーソン・プライド氏 は「債券の強気相場の終わりにあることは確かだが、はじけるのでは なく、徐々に勢いが衰える展開になる」と予想。ベビーブーマー世代 の退職の波が押し寄せる中、債券の特徴である安定収入を提供する資 産の需要が引き続き強いことを理由に挙げた。

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