米FRBは全力で景気刺激策を継続の公算-失業率の大幅低下まで

米連邦準備制度理事会(FRB)の 当局者は景気回復が力強さを増し、1500万人に上る失業者の多くが 職を見つけるまで、前例のない景気刺激策を推し進める方針を示唆し た。

米失業率は2009年5月以降、9.4%を下回ったことがない。ブ ルームバーグ・ニュースが実施したエコノミスト調査では、今年も平均 で同水準の失業率が予想されている。米労働省が7日発表する昨年12 月の雇用統計では、失業率は9.7%と、11月の9.8%から若干低下す るとの見通しがブルームバーグ調査の中央値で示されている。

FRBが11月3日に6000億ドル(約49兆円)の米国債追加購 入措置を発表してから、経済成長は上向いたものの、当局者は完全雇 用と2%程度のインフレ率という目標を達成できていない事実に引き 続き注目している。今月4日に公表された連邦公開市場委員会(FO MC、昨年12月14日開催)議事録によれば、景気回復のペースは「緩 やかなまま」となる公算が大きく、失業率とインフレ率はFOMCが 目標とする水準から「しばらく」乖離(かいり)した状況が続く。

ジェフリーズのチーフ金融エコノミスト(ニューヨーク在勤)、ウ ォード・マッカーシー氏は「現在は失業率にすべての関心が集まって いるようだ」と述べ、「当局者の大半は全力で対応を続け、政策をでき るだけ緩和的に維持することを望んでいる」と語った。

今年6月までに6000億ドルの米国債を追加購入する量的緩和 (QE)第2弾の発表後、企業の資金調達の条件は改善し、米国株も 上昇。インフレ期待は高まり、ドルも反発している。米国の経済状態 の改善はFRBの戦略を後押しし、当局は6000億ドル分を完了する まで国債購入をやめないだろうと、FTNファイナンシャルのチーフ エコノミスト、クリス・ロー氏は予想する。

同氏は「経済成長が加速すれば、FRBはQE効果だと感じ、刺 激策は絶対に解消したくないだろう」と指摘した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE