ニコン株が昨年5月来高値、液晶露光装置の期待など-格上げ重なる

ニコン株が一時前日比5.9%高の 1850円と急伸。昨年5月20日以来、約7カ月半ぶりの高値を付けた。 液晶露光装置の需要拡大とデジタル一眼レフカメラの安定成長持続を 評価し、三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断を引き上 げた。JPモルガン証券でも格上げの動きを見せ、業績と株価の先行 きを期待する買いが優勢になった。

三菱Uモルガン証の石野雅彦アナリストは、4日付のリポートで ニコンについて、デジタル一眼レフカメラの安定的な成長継続が見込 まれると指摘。さらに、韓国液晶パネルメーカーによる有機EL(A MOLED)への投資がこれから活性化することで、液晶露光装置の 需要も拡大するとの見方を示した。

同証では、2011年3月期の連結営業利益予想を、会社側と同じ480 億円から520億円に引き上げ、12年3月期も660億円から740億円に、 13年3月期も720億円から900億円に増額。その上で、投資判断を従 来の「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に、今後12カ月間の 目標株価を1800円から2200円にそれぞれ引き上げた。

石野氏は、ニコンの液晶露光装置は「競合のキャノンと比較して 露光精度が高いことから、AMOLED投資の恩恵を受ける可能性が 高い」とし、同装置の拡大により精機事業の営業利益率が今後大幅に 改善すると見ている。

一方、JPモルガン証券の森山久史アナリストも4日、有機EL リソグラフィーの拡大と12年開催のロンドンオリンピックからの映 像特需を指摘し、投資判断を「中立」から「オーバーウエート」に、 目標株価を1500円から2500円に引き上げた。

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