過去2年のブラジル・レアル高は終えんか-政府の上昇抑制措置で

ブラジル中央銀行はトルコを除く世 界で最も大幅な利上げに向けた準備を進めているものの、過去2年に わたる通貨レアルの上昇局面は終えんを迎えつつあるようだ。

ブルームバーグ調査に基づくアナリストの予想中央値では、レア ルは今年、3.1%下落する見通し。同通貨は2009年以来で39%上昇し、 上昇率は中南米で最大、新興市場でも南アフリカ共和国のランドに次 いで2位となっている。ブルームバーグが調査対象としている新興国 通貨で、米ドルに対して今年下落が予想されているのはレアルを含む 5通貨のみ。調査によると、韓国ウォンなど他の17通貨は上昇が見込 まれている。

ルセフ大統領は1日の就任演説で、同国の経常赤字を過去最大規 模に押し上げる要因の一つとなっているレアル高の抑制に向けて、「断 固とした措置を講じる」との方針を示した。これを受けて、10年のレ アル相場を最も正確に予測したカナディアン・インペリアル・バンク・ オブ・コマース(CIBC)などは弱気に転じている。ブルームバー グの調査では、ブラジルは今年、政策金利を計1.25ポイント引き上げ る見通しだが、利上げによるレアル支援よりも大統領の取り組みの方 が勝るとみられている。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)の中南米戦略責任者、デービ ッド・ベッカー氏は「投資家はレアル高に慣れているが、もはやそう ではなくなるだろう」と指摘。「ルセフ政権はレアル高を回避する措置 を継続するだろう」と述べた。同氏は、レアルが年末までに10.2%下 落し、1ドル=1.85レアルを付けると予想している。

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