ポルトガルが年明け初の国債入札-真の試練は4月、救済濃厚との観測

【記者:Joao Lima、Anabela Reis】

1月5日(ブルームバーグ):ポルトガルは5日、6カ月物短期国 債の入札を行う。昨年はギリシャとアイルランドがデフォルト(債務 不履行)懸念で欧州連合(EU)などへの救済要請に追い込まれたが、 ポルトガルの入札は欧州の高債務国が今年初めて、投資家の需要を試 す機会となる。

クラインオート・ベンソン・プライベート・バンクの債券調査責 任者、フィリス・リード氏(ロンドン在勤)は「市場参加者は利回り が上昇するかどうかを見極めようとするだろうが、恐らくそうなると 思う」と指摘。「次に救済されるのがポルトガルかどうかというのが、 市場にとって大きな問題だ。遅かれ早かれそうなる公算が大きい」と 話す。

ポルトガルの公債管理機関IGCPは5日、7月償還の短期国債 5億ユーロ(約545億円)相当の入札を実施する。昨年9月1日に は6カ月物短期国債を平均落札利回り2.045%で発行し、応札倍率は

2.4倍となっていた。発行利回りは1年前の0.592%から急上昇して いる。

ポルトガルは今年、予算と借り換え資金を賄うため、最大200 億ユーロ相当の国債発行を予定する。同国政府は財政赤字の縮小が可 能だと投資家を納得させることを目指し、増税や賃金削減を通じて財 政緊縮を図っている。

欧州諸国のうち、フランスとベルギー、オランダ、マルタが年明 け既に短期国債を発行しており、ドイツも5日に入札を予定する。ポ ルトガルが12月15日に実施した昨年最後の5億ユーロ相当の3カ 月物短期国債入札では、発行利回りが3.403%となり、11月時点の

1.818%の倍近くに急騰した。

ロッテルダムのロベコ・グループで1400億ユーロ相当の資産の 管理・運用に携わるオラフ・ペニンガ氏は「長期国債入札が真の試練 となるだろう。ポルトガルは1-3月(第1四半期)にどうしても新 たな長期債の発行を迫られる。予算を手当てし、4月の国債償還に対 応する資金を調達する必要があるためだ」と説明している。

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