米国債:ほぼ変わらず-議事録の景気改善指摘で上げ消す

米国債相場はほぼ変わらず。米 連邦準備制度理事会(FRB)が公表した連邦公開市場委員会(F OMC、昨年12月14日開催)の議事録で、景気の改善が指摘され たため、上昇分を失った。

5年債は一時、上げを主導した。債券引き受け企業が金利変動 に対するヘッジ目的で売っていた米国債を社債発行完了後に買い戻 すとの観測が背景にあった。議事録によると、当局は経済の改善状 況について、6000億ドルの国債購入計画を縮小できるだけの水準 には達していないとの見解を示した。

ドイツ銀行の金利ストラテジスト、アレックス・リー氏は「全 般的に、FRBの政策当局者は景気回復がペースは少し遅いものの、 モメンタム(勢い)を増しつつあると考えている」と指摘。「景気 のモメンタムの強まりに対して国債投資家が懸念しているのは確か だ。それが米国債の弱い地合いにつながっている」と続けた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク 時間午後5時6分現在、5年債利回りは1ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)上昇の2.01%。一時2.04%まで上昇したが、

1.95%に下げる場面もあった。同年債(表面利率2.125%、 2015年12月償還)価格は1/32安の100 18/32。

10年債利回りはほぼ変わらずの3.33%。一時3.37%まで上 げた。

議事録

この日発表されたFOMCの議事録では、量的緩和プログラム の開始以降、成長は上向いているものの、政策当局は、しばらく高 水準で推移すると見込まれる失業率、およびFRBが望む水準を下 回っているインフレ率を引き続き重視すると説明した。

ノバスコシア銀行の米国債トレーディング責任者、チャール ズ・コミスキー氏(ニューヨーク在勤)は「FRBが量的緩和第2 弾への見方を変えるには、1、2カ月よりも長い期間で堅調な成長 が見られることが必要だ」と指摘。「変更には高い基準を設定して いる」と付け加えた。

ブルームバーグが実施したエコノミスト調査によれば、7日発 表の雇用統計では、非農業部門雇用者数は14万人増と見込まれてい る。

米商務省が4日発表した11月の製造業受注額は前月比0.7% 増。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央 値は0.1%減だった。

国債入札

プライマリーディーラー(政府証券公認ディーラー)は、来週 実施される3年、10年、30年債入札の規模を総額660億ドルと見 込んでいる(中央値)。3年債が320億ドル、10年債は210億ド ル、30年債は130億ドルとの予想だ。

年間で1兆ドルを超える財政赤字を埋めるために、政府は国債 発行を拡大したが、その後は入札規模を縮小させている。昨年1月 の3年、10年、30年債の入札規模は計740億ドルで、その後徐々 に規模を縮小し、12月は660億ドルだった。米財務省は来週の入 札規模を6日に発表する。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE