1月4日の米国マーケットサマリー:ドル上昇、株と商品は下落

ニューヨークの為替・株式・ 債券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3299 1.3361 ドル/円 82.01 81.74 ユーロ/円 109.05 109.20

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 11,691.18 +20.43 +.2% S&P500種 1,270.20 -1.67 -.1% ナスダック総合指数 2,681.25 -10.27 -.4%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .61% +.02 米国債10年物 3.32% -.01 米国債30年物 4.40% +.00

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金 (ドル/オンス) 1,378.80 -44.10 -3.10% 原油先物 (ドル/バレル) 89.31 -2.24 -2.45%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場ではドルが主要通貨に対して上昇。株 価が軟調に推移し、原油相場も2年ぶり高値から下落するなか、安全 通貨としてのドルに買いが集まった。

チリ・ペソはドルに対して1989年6月以来の大幅安。同国の中 央銀行は前日、ペソ安を誘導するため120億ドル相当(約9800億円) のドル買い計画を明らかにした。原油相場が値下がりするなか、カナ ダ・ドルは2年半ぶりの高値水準付近から下落。英ポンドは上昇。同 国の製造業の拡大ペースが16年ぶり高水準となったことが手掛かり。

為替取引を手掛けるテンパス・コンサルティングのストラテジス ト、ジョン・ドイル氏は、「ドルはユーロに対する下げを埋めた。米 株式相場の下落もそのきっかけになっている」と指摘。「この日はや やリスク回避の展開となっており、ドルにとってプラスだ」と述べた。

主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE)の ドル指数はニューヨーク時間午後2時13分現在、前日比0.3%上げ て79.385。前日は79.127だった。

ドルはユーロに対して0.3%高の1ユーロ=1.3321ドル(前日

1.3361ドル)。ドルは円に対して0.3%高の1ドル=82円02銭 (同81円74銭)。円はユーロに対してほぼ変わらずの109円27 銭。一時は110円24銭と、昨年12月21日以来の安値を付けた。

◎米国株式市場

米株式相場は下落。ドルが上昇し、商品相場に下押し圧力をかけ たほか、商品企業の株価も下落した。

米連邦公開市場委員会(FOMC、昨年12月14日開催)の議 事録が公開されると、株式は下げ幅を縮小した。議事録には、国債購 入計画を縮小できるほど、景気は十分に回復していないとの見解が記 されていた。米産金最大手ニューモント・マイニングは下落、フリー ポート・マクモラン・カッパー・アンド・ゴールドも安い。S&P 500種株価指数の素材株価指数は下落した。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株 価指数は前日比0.1%下落の1270.20。ダウ工業株30種平均は

20.43ドル(0.2%)上昇し、11691.18ドル。

アクシオム・キャピタル・マネジメント(ニューヨーク)のリ アム・ダルトン社長は、「今年の初めに株価が上昇するとは考えにく い。景気の強弱を示す材料が混在しており、景気は改善しているとし ても、依然として大型の強気相場を支えられるほど十分ではない」と 指摘した。

◎米国債市場

米国債相場はほぼ変わらず。米連邦準備制度理事会(FRB)が 公表した連邦公開市場委員会(FOMC、昨年12月14日開催)の 議事録で、景気の改善が指摘されたた め、上昇分を失った。

5年債は一時、上げを主導した。債券引き受け企業が金利変動に 対するヘッジ目的で売っていた米国債を社債発行完了後に買い戻すと の観測が背景にあった。議事録によると、当局は経済の改善状況につ いて、6000億ドルの国債購入計画を縮小できるだけの水準には達し ていないとの見解を示した。

ドイツ銀行の金利ストラテジスト、アレックス・リー氏は「全般 的に、FRBの政策当局者は景気回復がペースは少し遅いものの、モ メンタム(勢い)を増しつつあると考えている」と指摘。「景気のモ メンタムの強まりに対して国債投資家が懸念しているのは確かだ。そ れが米国債の弱い地合いにつながっている」と続けた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後4時3分現在、5年債利回りは2%。一時2.04%まで上昇し たが、1.95%に下げる場面もあった。同年債(表面利率2.125%、 2015年12月償還)価格は100 18/32。

10年債利回りはほぼ変わらずの3.33%。一時3.37%まで上 げた。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は急反落。景気回復で金への逃避買いが 鈍るとの見方が広がり、6カ月ぶりの大幅安となった。

この日発表の経済統計では11月の製造業受注が予想外に増加し た。前日の統計では12月の製造業景況が7カ月ぶりの急速なペース で拡大したことが示された。昨年は欧米の債務問題が悪化するなかで 金が買いを集め、株式と債券市場を上回るパフォーマンスで10年連 続高となった。

リンド・ウォルドック(シカゴ)の市場担当シニアストラテジス ト、アダム・クロフェンシュタイン氏は、「金市場は一転した」と指 摘。「質への逃避が逆流しつつある。流入が期待されていた資金は姿 を消した」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物 2月限は、前日比で44.10ドル(3.1%)安の1オンス=1378.80 ドルで終了。中心限月としては7月1日以降で最大の値下がり。前日 は終値としての過去最高値を更新した。日中の過去最高値は昨年12 月7日に記録した1432.50ドル。

◎原油先物市場

ニューヨーク先物相場は反落。前日につけた2年3カ月ぶり高値 から下げた。ドルが堅調となり、貴金属を含む商品全体に売りが出た。

世界的に景気が回復し、通貨や株式への投資が広がるとの見方か ら原油相場は7週間ぶりの大幅安となった。ドル上昇は商品需要を弱 める。12月は原油が8.6%上昇した一方、ドルは3%下落した。

エネルギー関連の商品に重点を置くヘッジファンド、アゲイン・ キャピタル(ニューヨーク)のパートナー、ジョン・キルダフ氏は 「商品相場上昇の一因は価値保存という意味で商品が最後の逃避通貨 になっていたことだ」と指摘。ただ、現在は「景気見通しがドルを支 援している」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物2月限は前日 比2.17ドル(2.37%)安の1バレル=89.38ドルで終了した。こ れは昨年11月16日以来の大幅安。

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