大き過ぎてつぶせない銀行、EUが新商品やリスクの制限案

欧州連合(EU)は、大き過ぎ てつぶせない銀行に対し新しい商品の販売を禁じたりトレーディング リスクを制限したりする権限を、監督当局に与える可能性がある。各 国の財政を将来の金融危機から守ることが目的。

ブルームバーグ・ニュースが入手した草案によると、国際業務を 手掛ける銀行が危機に伴い「特別な公的金融支援」を必要とする場合、 各国の監督当局は「法的または業務上の組織変更」を要請できるよう になる。

2008年の米リーマン・ブラザーズ・ホールディングス破たん後 の信用危機で、欧州各国の政府は銀行救済に計5兆ドル(約410兆円) 以上を割り当てた。規制案はこのような負担を繰り返さないことが狙 い。金融安定化理事会(FSB)も、銀行に組織変更を迫る権限を監 督当局に持たせることを呼び掛けている。

クリフォード・チャンスの金融規制専門の弁護士、サイモン・グ リーソン氏は電子メールで、「当局は明らかに、回収不能なほど高い リスクを抱える金融機関は分割するべきだと考えている」と解説した。

2010年12月付の草案ではまた、「与信機関に対し個別および 合計のエクスポージャーの上限を設定する」措置なども計画されてい る。

監督当局は銀行を査定し、危機中に「重要な機能が法的かつ経済 的に他の機能と分離されていることを確認するべきだ」としている。

銀行が求められた組織変更に異論がある場合、当局は「理由を説 明」または「修正した措置を提案」しなければならない。金融機関は 当局の決定について法廷で争うこともできるという。

EUの行政執行機関である欧州委員会は早ければ今週中にも草案 を示し、銀行や消費者、投資家から意見を求める。その後、EU加盟 27カ国に対し年内に最終案を提出する。

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