三菱モルガンS:日銀金融機構局から金融アナリストを抜擢

三菱UFJフィナンシャルグループ は日本銀行の金融機構局で金融システムの調査・分析を担当していた瀬 之口潤輔氏を金融セクターのシニア・アナリストに起用した。国際的な 規制強化や、その中での重要な金融機関「G-SIFIs」の選定をめ ぐり、投資家や金融機関の関心が急速に高まる中での移籍となった。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券は今月、日銀同局で経営分析 担当シニア・リサーチャーを務めていた瀬之口氏(44)を採用した。自 己資本規制の強化などが日本の金融セクターに及ぼす影響や、投資家が とるべき戦略について調査・分析する。三菱UFJモルガンSの太郎良 進広報担当が瀬之口氏の採用を確認した。

金融安定化理事会(FSB)とバーゼル銀行監督委員会は「大き過 ぎてつぶせない」金融機関に適用するより厳しい規制や、その対象の選 定基準について検討を進めている。野村ホールディングスやみずほフィ ナンシャルグループなど国内金融機関は、自らがG-SIFIsとなる 可能性や規制によるビジネスへの影響に関心を高めている。

三菱UFJモルガンSの太郎良氏は、投資家の間では国際規制の強 化による日本の金融機関への影響が「大切なテーマ」になっていると述 べた。同社が個別行ではなく金融セクター全体のストラテジーを担当す るアナリストを置くのはこれが初めてだという。

G-SIFIs

国内金融機関の間では、みずほが2006年末に引き受け業務ができ る米金融持株会社(FHC)の資格を取得、野村は08年にリーマン・ ブラザーズのアジアと欧州事業を買収した。三井住友フィナンシャルグ ループも昨年11月にニューヨーク証券取引所に上場、海外拠点でM& A(合併・買収)部門を強化するなど海外業務の比重を高めている。

野村の渡部賢一社長は昨年11月下旬に総資産が世界で上位80位程 度であることなどから同社はG-SIFIsに該当しないとの見解を 表明。しかし、自見庄三郎金融担当相はSIFIsの特定では規模に限 らず「市場での重要性」や「国際的な」相互関連性など幅広い観点から の判定が重要だとの認識を示した。

野村の渡部社長は、年明け4日の年賀式の挨拶で、世界的な金融規 制の強化も輪郭が固まってくる中で、野村は国際市場において、「存在 感を示し、トップティア入りも間近になってきたと感じている」などと 発言した。

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