ドイツ国債、「究極の保証」リスク反映せず-安全でなく脆弱との観測

【記者:Anchalee Worrachate】

1月4日(ブルームバーグ):欧州債で最もリスクが低いと考えら れているドイツ国債だが、リーガル・アンド・ゼネラル・インベスト メント・マネジメント(LGIM)やフランクフルト・トラストにと っては、その魅力を失いつつある。ドイツがいわゆるユーロ圏周辺国 の救済コストの多くを負担することや、金利上昇の可能性が敬遠する 理由だ。

約160億ユーロ(約1兆7500億円)相当の顧客資産を運用する フランクフルト・トラストの資産配分責任者クリストフ・キント氏は 「われわれのファンドは、ドイツ国債以外の安全な投資先を探してい る」と説明。LGIMのマネーマネジャー、ジョナサン・クローク氏 (ロンドン在勤)によれば、同社はドイツ国債よりも、同等の最上級 格付けを持つオランダとフィンランドの国債を選好している。

ドイツはアイルランドなどの高債務国の救済費用をどの国よりも 多く拠出すると約束している。ドイツ銀行のアナリストらが予想する ように欧州中央銀行(ECB)が今年6月にも利上げを開始すると仮 定すれば、ドイツの債券市場は脆弱(ぜいじゃく)と言わざるを得な い。

ロンドンのスミス・アンド・ウィリアムソン・インベストメン ト・マネジメントの債券担当ディレクター、ロビン・マーシャル氏は 「全体の仕組みを見る限り、ドイツがユーロ圏全体の究極の保証人の ように映る。ドイツ国債の利回りがなぜ他の国の国債を著しく下回っ ているのか自問すべきだ。リスクは完全には反映されていない」と話 す。

ドイツの10年国債の利回りは昨年、平均2.78%。しかし、ブル ームバーグ・ニュースがアナリスト17人を対象に実施した調査によ れば、今年は年末までに3.28%に上昇が予想されている。昨年12月 30日時点でアイルランド10年国債の利回りは9.25%、ギリシャ10 年国債の利回りは12.59%だった。

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