米零細企業、正社員雇用拡大に消極的-17%の不完全雇用率が示す実態

【記者:Vivien Lou Chen、Timothy R. Homan】

1月3日(ブルームバーグ):インターネット小売りのケーツ・ケ アリング・ギフツを経営するアモン夫妻は、正社員を1人増やすには 売り上げが5割増加する必要があると話す。

夫のリー氏(54)によると、カリフォルニア州在住のアモン夫妻 はオーガニックの食品詰め合わせや天然素材のせっけんの受注処理業 務に携わるパートタイム従業員を2人雇っている。「パート従業員の勤 務時間は柔軟に増やしたり、減らしたりできる」ためだという。「正社 員1人を雇うのとほぼ同じ経費だ。ただ、その正社員が病気になれば、 われわれはお手上げになる」と語る。

米経済が勢いを増して2011年を迎える中で、中小零細企業の雇用 は景気回復の他のけん引役に後れを取っている。過去の景気持ち直し は従業員500人未満の企業の正社員雇用拡大が後押ししたが、一部の 経営者は、需要改善を待つ間はパートに頼り従業員の生産性向上を推 進する方針を示している。これは、個人消費が5カ月連続の増加とな っても失業率が四半世紀ぶりの高水準付近にとどまっている要因だ。

雇用市場を30年間調査している調査会社MBGインフォメーシ ョン・サービシズの社長兼チーフエコノミスト、チャールズ・マクミ リオン氏は「過去に見られたような完全雇用の状態に今後戻ることが あるのか分からない」と指摘。失業率が4%まで下がった1999年のよ うな状況の再来が「もしあるとしても、かなり長い時間、それが起き ることはないだろう」と述べた。

リセッション(景気後退)が始まった07年12月時点では8.8%だ った不完全雇用率は昨年11月に17%となり、09年10月に記録したピ ークの17.4%付近に達した。不完全雇用は失業者に加え、職探しをあ きらめている人や正社員を希望しながらパートタイム就労を余儀なく されている人も含まれる。

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