米国株:上昇、株高継続の思惑―投資判断上げなどで

米株式相場は上昇。主な株価指数 は1カ月ぶりの大幅高となった。アナリストの投資判断引き上げに加 え、製造業活動の拡大を受けて、株高が今年も続くとの見方が強まっ た。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)は6.4%上昇。同行はフレデ ィマック(連邦住宅貸付抵当公社)、ファニーメイ(連邦住宅抵当金 庫)との住宅ローン買い戻し問題で、解決に向けて現金支払いなどで 合意したことを明らかにした。

ドイツ銀行が買いを推奨したアルコアは2.7%高。ゼネラル・モ ーターズ(GM)も高い。ゴールドマン・サックス・グループが「買 い」で新たに投資判断を始めたことがきっかけ。JPモルガン・チェ ースが投資判断を引き上げたボーイングは1.8%高。

S&P500種株価指数は前営業日比1.1%上昇の1271.89。 終値ベースで2008年9月3日以来の高値となった。先月は6.5% 上げ、12月としては1991年以来の大幅高だった。ダウ工業株30 種平均は93.24ドル(0.8%)上昇し、11670.75ドル。

レイモンド・ジェームズ・アソシエーツのチーフ投資ストラテジ スト、ジェフリー・ソー氏は「ほぼ20年ぶりの高い伸びを示した 12月の強い地合いを引き継いで上昇している」と指摘。「短期的な 下落見通しから私はやや慎重になっているが、下げは買いの好機だ」 と述べた。

2010年は13%高

S&P500種は2010年に13%上昇。ブルームバーグとS&P がまとめたデータによると、09年3月以降の上昇率は86%となった。

S&P500種は7月につけた昨年の安値から24%戻している。 企業収益が予想を上回ったことや米連邦準備制度理事会(FRB)が 6000億ドル規模の追加の米国債購入を発表したことが背景。株価が 2年ぶりの高値に上昇したことを受け、実績ベースの株価収益率(P ER)は15.9倍と、昨年6月以降で最高になった。

過去データによると、月初の営業日は全体の平均よりも株価は上 昇している。特に過去数カ月は顕著で、過去5カ月の上昇率上位3営 業日のほか、2010年の上位25営業日のうちの5日が月初の営業日 となった。

小型株が好調

S&P500種との比較で米小型株の上げは2003年以降で最大 になっており、景気回復から3年連続の上昇を遂げるとの見方をブラ ックロックやJPモルガン・ファンズなどが示した。

時価総額(中間値)が5億2850万ドルの小型株で構成されるラ ッセル2000指数は2010年に25%上昇。S&P500を13ポイン ト上回った。ブルームバーグによれば、この成績により、S&P500 種のラッセルに対するバリュエーションは過去最低となった。

米供給管理協会(ISM)の12月の製造業景況指数が発表され ると、株価は上げ幅を拡大した。同指数は57と、前月の56.6から 上昇した。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想と 一致した。同指数では50が製造業活動の拡大と縮小の境目を示す。

11月の米建設支出は前月比0.4%増加した。これで3カ月連続 のプラス。住宅建設や連邦政府プロジェクトの支出が増えた。ブルー ムバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は0.2%増だった。

シティグループは今年のS&P500種の予想を従来の1300か ら1400前後に引き上げた。これは前年比で11%上昇に相当する。 シティはダウ平均の予想も12200ドルから13150ドルに上方修正 した。

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