1月3日の米国マーケットサマリー:株価上昇、ドルは81円台半ば

ニューヨークの為替・株式・ 債券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3354 1.3384 ドル/円 81.73 81.12 ユーロ/円 109.15 108.47

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 11,670.75 +93.24 +.8% S&P500種 1,271.87 +14.23 +1.1% ナスダック総合指数 2,691.52 +38.65 +1.5%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .60% +.01 米国債10年物 3.34% +.05 米国債30年物 4.41% +.07

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金 (ドル/オンス) 1,422.90 +1.50 +.11% 原油先物 (ドル/バレル) 91.61 +.23 +.25%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場ではドルが円に対して11営業日ぶりに 上昇した。米供給管理協会(ISM)が発表した12月の製造業景況指 数の上昇が手掛かり。

原油や株式相場の値上がりを追い風に、カナダ・ドルは米ドルに 対して2008年5月以来の高値水準に上昇。ブラジル中央銀行が今月 の会合で利上げに踏み切るとの見方から、ブラジル・レアルは約2年 ぶりの高値を付けた。ドルの円に対する04年以来最長の連続安はスト ップした。景気回復の兆しが手掛かり。エストニアは1日に17カ国目 のユーロ圏加盟国となった。

ドイツ銀行のG10為替ストラテジーの世界責任者アラン・ラス キン氏(ニューヨーク在勤)は「新年を迎え製造業活動に相当な勢い があることを経済指標が示している」と指摘。「積極的なリスク志向 の取引を手控える要因は何もなく、資源国通貨が先導役になっている ようだ」と述べた。

ニューヨーク時間午後1時41分現在、ドルは円に対して前営業 日比0.5%高の1ドル=81円56銭(同81円12銭)。昨年12月20 日から年末まで続いたドルの円に対する連続安は過去6年間で最長だ った。ドルはユーロに対して1ユーロ=1.3387ドル(同1.3384ド ル)。ユーロは円に対して0.7%高の109円17銭(同108円47 銭)。

◎米国株式市場

米株式相場は上昇。主な株価指数は1カ月ぶりの大幅高となった。 アナリストの投資判断引き上げに加え、製造業活動の拡大を受けて、株 高が今年も続くとの見方が強まった。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)は6.3%上昇。同行はフレデ ィマック(連邦住宅貸付抵当公社)、ファニーメイ(連邦住宅抵当金 庫)との住宅ローン買い戻し問題で、解決に向けて現金支払いなどで 合意したことを明らかにした。

ドイツ銀行が買いを推奨したアルコアは2.7%高。ゼネラル・モ ーターズ(GM)も高い。ゴールドマン・サックス・グループが「買 い」で新たに投資判断を始めたことがきっかけ。JPモルガン・チェ ースが投資判断を引き上げたボーイングは1.7%高。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価 指数は前営業日比1.1%上昇の1271.85。終値ベースで2008年 9月3日以来の高値となった。先月は6.5%上げ、12月としては 1991年以来の大幅高だった。ダウ工業株30種平均は93.24ドル (0.8%)上昇し、11670.75ドル。

レイモンド・ジェームズ・アソシエーツのチーフ投資ストラテジ スト、ジェフリー・ソー氏は「ほぼ20年ぶりの高い伸びを示した 12月の強い地合いを引き継いで上昇している」と指摘。「短期的な 下落見通しから私はやや慎重になっているが、下げは買いの好機だ」 と述べた。

◎米国債市場

米国債相場は下落。12月の製造業活動が過去7カ月で最も速いペ ースで拡大したことや、11月の建設支出の増加に反応した。

ただニューヨーク連銀が77億9000万ドル相当の米国債を購入し たと発表すると、相場は下げを縮めた。今週発表される12月の雇用統 計では、3カ月連続での雇用増加が見込まれている。

モルガン・スタンレー・スミス・バーニーの債券ストラテジスト、 ケビン・フラナガン氏は、「きょうの経済指標は予想通りで、景気に関 する良いニュースが続いている」と指摘。「指標の数字は景気面でのト レンドを確認するものだ。雇用統計は、この先の方向性を決める要とな るだろう」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時間 午後1時10分現在、10年債利回りは前営業日比6ベーシスポイント(b p、1bp=0.01%)上昇し3.35%。一時は12bp上昇の

3.42%を付ける場面もあった。同年債(表面利率2.625%、2020年 11月償還)価格は15/32下げて93 30/32。30年債利回りは

4.38%。一時は11bp上げて4.44%と、日中ベースでは昨年12月 28日以来の大幅上昇となった。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は終値ベースで過去最高値を記録。欧州の ソブリン債危機を背景とした逃避需要で買われた。

2010年の金先物相場は2007年以来で最大の30%高となり、10 年連続でプラス。格付け会社のムーディーズ・インベスターズ・サー ビスは先月、ギリシャとスペインを格下げする可能性を示唆したほか、 アイルランドを5段階格下げした。金はこの日、英ポンド建てで過去 最高値を更新した。

ラサール・フューチャーズ・グループ(シカゴ)の金属トレーダ ー、マット・ジーマン氏は、金融緩和政策に商品価格が押し上げられ ていると指摘。「将来のインフレ懸念はあらゆる商品価格を押し上げ、 投資資金は今後も現物資産に向かうだろう」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物 2月限は、前営業日比で1.50ドル(0.1%)高の1オンス=1422.90 ドルで終了し、終値としての過去最高値を更新した。日中の過去最高 値は昨年12月7日に記録した1432.50ドル。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は上昇。2年3カ月ぶりの高値をつけた。 石油の最大消費国である米国で今年は景気回復が持続し、需要が押し上 げられるとの期待が高まった。

米供給管理協会(ISM)の統計で、12月の製造業活動が過去 7カ月間で最速のペースで拡大したことが示された。米エネルギー省 が先週発表した統計によると、12月24日までの週の燃料需要は 2008年5月以来の高水準に拡大した。

エネルギー顧問会社、オイル・アウトルックス・アンド・オピニ オンズ(ヒューストン)のカール・ラリー社長は、「原油は今年最も 有望な投資先の一つに数えられそうだ」と指摘。「早めに買いを入れ ようと投資家は急いでいる。どう見ても今年、原油が買いを集めるの は確実だ」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物2月限は前営 業日比17セント(0.19%)高の1バレル=91.55ドルで終了した。 終値としては2008年10月3日以来の高値。昨年は年間で15%上昇 した。

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参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: ニューヨーク 西前 明子 Akiko Nishimae +1-212-617-2601 anishimae3@bloomberg.net Editor:Tsuneo Yamahiro 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 okubo1@bloomberg.net

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