今年のIPOはPE投資会社が主役-20数社が計1兆1600億円申請

米国で今年計画されている新規株 式公開(IPO)の半数以上は、プライベートエクイティ(PE、未 公開株)投資会社による実施となりそうだ。KKRやブラックストー ン・グループ、カーライル・グループなどのPE投資会社は過去最大 級のレバレッジドバイアウト(LBO、借入金による買収)で非公開 化した企業の処分を進めている。

ブルームバーグがまとめたデータによると、病院運営の米HCA ホールディングスやメディア調査会社の米ニールセン・ホールディン グス、米パイプライン運営会社キンダー・モルガンに加え、PE投資 会社が所有する20数社がIPOによる140億ドル(約1兆1600億 円)の株式売却を米証券取引委員会(SEC)に届け出ている。額は 2010年に調達された66億ドルの2倍を超え、IPO申請額全体の 53%に相当する。

PE投資会社は株式価値の回復で、4年前に信用市場が凍結し始 めるなかLBOで非公開化された企業への需要が拡大するとみている。 S&P500種株価指数が2008年の米リーマン・ブラザーズ・ホール ディングス破綻前の水準に回復した現在、PE投資会社はこうした非 公開企業の買い手を模索している。ブルームバーグのデータによれば、 PE投資会社が後ろ盾となった昨年のIPO企業は平均で営業キャッ シュフローのほぼ2倍に上る純債務を抱える。

ナスダックOMXグループで新規上場とキャピタルマーケッツ担 当シニアバイスプレジデントを務めるロバート・マックーイー・ジュ ニア氏は、「PE投資会社が今後も、買収した企業をマネー化、もし くはレバレッジ解消の目的で市場に持ち込むことは明白だ」と指摘。 「これはIPO市場で大きな一角を占めるだろう」と述べた。

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