米S&P500種、安値から86%上昇-「ニューノーマル」とは無縁か

世界景気の好転と過去最高水準の企 業業績を背景に、米国株は平均を下回るリターンが常識である「ニュ ーノーマル」の予測を覆す好成績を上げている。

ブルームバーグと米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ (S&P)のデータによれば、S&P500種株価指数は2010年に約13% 上昇。09年3月の安値からの上昇率は86%と、比較可能な期間では 1955年以来の大幅高となった。09年と10年の2年間の上昇率は、98 年と99年のインターネットバブル時以来の大きさだった。ダウ工業株 30種平均も年間上昇率11%で越年した。

米セキュリティー・グローバル・インベスターズで210億ドル(約 1兆7100億円)相当の運用に携わるマーク・ブロンゾ氏は、「市場参 加者はついに『今回の経済成長は持続可能のようだ』と言い始めつつ ある」と指摘。「10年末に企業利益が伸びていることが分かった。大 半の市場参加者は、11年は恐らく良い年になると認めつつある」と述 べた。

米パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO) は09年5月、財政赤字と規制強化を理由に、金融資産のリターンが過 去の平均水準を下回ると警鐘を鳴らした。ロンドン・ビジネス・スク ールとクレディ・スイス・グループがまとめたインフレ調整後のデー タによると、米国株のリターン(配当込み)は1900年以降、年間6.2%。

10年7-9月(第3四半期)には、70%余りの企業がアナリスト 予想を上回る利益を上げた。米ゴールドマン・サックス・グループの デービッド・コスティン氏は、1兆ドル余りの現金を保有する企業の データを基に、企業のバランスシートがその資産価値と比べてこれま でで最も強固だと分析した。

ブルームバーグ・ニュースがまとめたストラテジスト11人の予想 平均によれば、S&P500種株価指数は11年に1374と、10年末比で

9.3%の上昇が見込まれている。08年末からの上昇率は52%に達する。

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