日本株は春向かい上昇、景気回復し相対浮上-東海東京調査の中井氏

東海東京調査センターの中井裕幸専 務は2011年の日本株相場について、年初に調整した上で、春に向けて 上昇傾向をたどると見ている。世界景気をけん引する米国経済が回復 方向に向かう中、昨年の相場で新興国市場などに比べ出遅れ感が強く、 米市場とも密接な日本株が相対浮上する可能性を示唆した。

「1月下旬まで調整、2月下旬まで押し目買い、春に向かい上昇 というイメージ。日経平均株価は1万200円を抜ければ、1万1400 円挑戦もあり得る」と、中井氏は昨年末のブルームバーグとのインタ ビューで語った。

中井氏による11年日本株相場のメインシナリオは、「世界の株式 市場が4-6月に向け年央高になる中で、10年に上昇した新興国より も出遅れていた日米市場が相対浮上するケース」だ。新興国に比べ出 遅れていた米景気が回復トレンドに入り、日本もデフレ脱出に向け緩 やかに回復するだろうとし、この確率を60%と読む。

一方、リスクシナリオは、「グローバルマネーがリスク回避のため、 再び株式より債券優位の展開になること」と言う。世界経済は年央に 向け二番底懸念が台頭、米景気は停滞、欧州では財政問題が拡大し、 中国は金融引き締めの強化で再度減速するというものだ。為替は、ド ルとユーロが交互に下落し、円高ゾーンで推移することになるが、中 井氏は「確率としては10-20%と見ていたが、このリスクシナリオは かなり後退している」と話した。

日本株にとってのベストシナリオは、「世界の株式市場が年末に向 けN字型で上昇し、債券バブルが崩壊する」ことだと中井氏。この場 合、世界経済の回復は予想を上回り、米景気の回復も鮮明化、欧州の 財政問題もピークアウトし、中国景気も再拡大するという。同時に、 日本もデフレ脱出の動きが強まり、為替市場ではドルと新興国通貨が 上昇、相対的に円安が進む。確率は20-30%程度と、同氏は見ている。

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