自虐さ消えた日本株、リーマン危機前水準を回復へ-みずほ証瀬川氏

みずほ証券の瀬川剛エクイティスト ラテジストは2011年の日本株相場について、過度の日本株敬遠の動き が収まり、先行して上昇した世界株式に追随する格好で日経平均株価 は2008年秋のリーマン・ショック前の水準を回復すると予想している。

「基本的には堅調。派手さはないが、やや遅れをとっていた日本 市場もようやくリーマン・ショック以前の水準まで回復できるのでは ないか。日経平均で1万2500円程度までは何とか上昇も可能だろう」 と、瀬川氏は昨年末のブルームバーグとのインタビューで話した。

他国に比べ劣勢となった10年の日本株を振り返ると、「衆議院選 挙で歴史的政権交代が起こり、民主党が与党となってから日本株の低 迷が始まった。夏から秋にかけても、日本株は蚊帳の外というか、自 虐論が飛び交っていた」と同氏は言う。日経平均は10年年間で3%安、 米ダウ工業株30種平均の11%高、独DAX指数の16%高、インドネ シア・ジャカルタ総合指数の46%高などをアンダーパフォームした。

ただ瀬川氏によると、日本株には「円高が企業業績に重荷になる という懸念がつきまとっていたが、4-9月期の決算の結果でこのよ うな市場の懸念は現実にはき憂だったと確認された。これが11月2日 をボトムとする反発の要因になっている」という。

11年の日本株のカギを握るのも為替相場と同氏は見るが、「懸念 がいい意味で裏切られたので、悲観がまん延することはない。日本企 業の円高抵抗力が想定以上であると確認された」と強調。同年の投資 対象として、輸出関連株に注目する姿勢を示した。「エレクトロニクス や四輪だけでなく、新興国でのモータリゼーションを受けた二輪など の輸送機器や部品など。また、競争力のある技術をパッケージとして 新興国へ売り込む流れは変わらない」と予想している。

日本株がピークだった1989年12月の3万8950円と比べると、「3 分の1以下で悲観論はあるかもしれないが、時価総額で見ると1万 2000円台にとどまっても、360兆円ぐらいになる。かなりのレベルで、 卑下することはない」と瀬川氏は話した。

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