米国債(31日):月間ベースで今年最大の下げ

米国債相場は月間ベースでは 今年最大の下げとなった。米連邦準備制度理事会(FRB)の資産購 入と減税措置の延長により、景気が回復するとの見方から売りが出た。

大量の国債入札も12月の下落要因となった。今年の国債発行額 は2兆2000億ドルと、これまでの最高だった2009年の2兆 1000億ドルを上回った。バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチの 指数によると、30日時点で米国債の年間リターンはプラス5.5%。 前年はマイナス3.7%だった。

BNPパリバの金利ストラテジスト、サブラト・プラカシュ氏は 「12月は米国債の投資家にとって全くさえなかった。政策変更や経 済指標の改善に加え、量的緩和の発表で膨らんだ買い持ち高の解消が 背景にある。ただ、通年では先行きの不透明感が続いていることを反 映し、米国債は上昇した」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後1時59分現在、10年債利回りは前日比7ベーシスポイント (bp、1bp=0.01%)低下の3.30%。同年債(表面利率

2.625%、2020年11月償還)価格は18/32上げて94 3/8。

この日は投資家による年末のポートフォリオ組み換えが相場を下 支えた。バークレイズ今週発表したリポートによると、米国債指数の デュレーション(平均残存期間)は今月0.9年拡大し、12月として の過去最高に並ぶ見通し。

2年債利回り

2年債利回りは5bp低下の0.59%。28日には6カ月ぶり高 水準となる0.75%まで上昇した。10月8日には0.31%と、過去 最低水準に低下した。30年債利回りはこの日、9bp低下の

4.33%。

10年債利回りは12月に50bp上昇。月間としては2009年 12月(64bp上昇)以来の高い上昇幅となった。利回りは第4四半 期に78bp上昇した。それまでは3四半期連続で低下していた。10 年債利回りは4月5日に2009年6月以来で初めて4%を上回った。 10月8日には2.33%と、09年1月以来の最低をつけた。

ブルームバーグと欧州証券アナリスト協会連合会(EFFAS) によると、償還期限が1年を超える米国債指数の投資収益率は今月、 マイナス2.1%。主要26カ国のソブリン債指数としては最悪の成績 だった。

売り越しに転じる

FRBの30日発表によると、プライマリーディーラー(政府証 券公認ディーラー)は2月以来で初めて米国債の売り越しに転じた。 22日現在、売越額は23億ドル。11月24日現在では813億ドル の買い越しだった。これは過去2番目の高水準。

連邦公開市場委員会(FOMC)が開催された14日に国債相場 は下落した。FOMC後の声明でFRBは景気回復が継続していると の認識に加え、量的緩和第2弾の規模を6000億ドルで維持すると表 明した。その3日後、オバマ大統領はブッシュ前政権時に導入した減 税措置の延長法案に署名した。

CRTキャピタル・グループの国債ストラテジスト、イアン・リ ンジェン氏は「量的緩和は景気と物価を刺激するのに効果的であると 市場はみている」と指摘。「利回りは投資家の一部には魅力的に見え る水準にまで上昇した」と述べた。

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