12月31日の米国マーケットサマリー:S&P500は年間で13%高

ニューヨークの為替・株式・ 債券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3370 1.3291 ドル/円 81.18 81.53 ユーロ/円 108.55 108.33

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 11,577.51 +7.80 +.1% S&P500種 1,257.64 -.24 -.0% ナスダック総合指数 2,652.87 -10.11 -.4%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .59% -.05 米国債10年物 3.29% -.07 米国債30年物 4.33% -.09

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金 (ドル/オンス) 1,421.40 +15.50 +1.10% 原油先物 (ドル/バレル) 91.48 +1.64 +1.83%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では、ドルが対ユーロで下落。来年は 世界的な景気回復が活発化するとの観測から、ドル売りが先行した。

ドルは主要16通貨のうち14通貨に対して下落。一時はユー ロに対して2週ぶり安値に売り込まれる場面もあった。ドイツのメル ケル首相が、ドイツ経済の「根幹」としてユーロを防御すると述べた のが手がかりだった。英ポンドは対ドルで上昇。英国の住宅価格が7 カ月ぶりに上昇したのが好感された。

インタラクティブ・ブローカーズ・グループのシニア市場アナ リスト、アンドルー・ウィルキンソン氏は、「市場参加者は、楽観的 な地合いを見込んでおり、これまでにないほどリスクを取ったポジシ ョンに手を伸ばしつつある」と述べた。

ニューヨーク時間午後3時49分現在、ドルは対ユーロで0.6% 安の1ユーロ=1.3367ドル。一時は今月14日以来安値の

1.3425ドルをつけた。ドルは年初来、ユーロに対して6.7%上昇。 通年ベースでは2005年以来で最大だった。

円は対ドルで0.4%高の1ドル=81円18銭。11月9日以来 で最大の値上がりだった。円は対ユーロで0.2%安の1ユーロ=108 円52銭。

◎米国株式市場

米株式市場では売りが優勢の展開となった。S&P500種株価指 数は年間ベースで2年連続高。また月間では、12月としては1991 年以来の大幅高となった。

ダウ工業株30種平均では、シェブロンやヒューレット・パッカ ードの下げが目立った。CVSケアマークは下落。同社は保険会社ユ ニバーサル・アメリカン・ファイナンシャルの部門買収で合意した。 書店チェーンのボーダーズ・グループは大幅安。一部出版社への支払 いを延期したことが響いた。アルコアは、ダウ工業株で最大の上げ。

米証券取引所全体での騰落比率は約5対7。ニューヨーク時間午 後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指数は前日比0.1%未 満下落の1257.64。年間では13%上昇、今月は6.5%上げた。ダ ウ工業株30種平均は7.80ドル(0.1%)上昇し、11577.51ド ル。年間では11%高となった。

フェデレーテッド・インベスターズのファンドマネジャー、ロー レンス・クリアチュラ氏(ニューヨーク在勤)は「今年は車での長い 旅のようだった。途中、常に愉快なことばかりではなかったが、最終 的には良い旅だった」と指摘した。

◎米国債市場

米国債相場は月間ベースでは今年最大の下げとなった。米連邦準 備制度理事会(FRB)の資産購入と減税措置の延長により、景気が 回復するとの見方から売りが出た。

大量の国債入札も12月の下落要因となった。今年の国債発行額 は2兆2000億ドルと、これまでの最高だった2009年の2兆 1000億ドルを上回った。バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチの 指数によると、30日時点で米国債の年間リターンはプラス5.5%。 前年はマイナス3.7%だった。

BNPパリバの金利ストラテジスト、サブラト・プラカシュ氏は 「12月は米国債の投資家にとって全くさえなかった。政策変更や経 済指標の改善に加え、量的緩和の発表で膨らんだ買い持ち高の解消が 背景にある。ただ、通年では先行きの不透明感が続いていることを反 映し、米国債は上昇した」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後1時59分現在、10年債利回りは前日比7ベーシスポイント (bp、1bp=0.01%)低下の3.30%。同年債(表面利率

2.625%、2020年11月償還)価格は18/32上げて94 3/8。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は、オンス当たり1421.40ドルで取引 を終了した。終値としては最高値。通年では10年連続上昇。増大す るソブリン債危機を背景に、質への逃避としての金買いが優勢だった。

年初来からの上昇率は30%。12月7日には最高値の1オンス =1432.50ドルを記録した。

ミダス・マネジメント(ニューヨーク)のトム・ウィンミル社 長は、「今年の金相場のパフォーマンスはとても素晴らしかった。政 府の活動が、過去最大の財政赤字や低金利、財政規律の欠如を示唆し ているからだ」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物 2月限は、前日比で15.50ドル(1.1%)上昇した。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は反発。ドルが下落したため、ガソリ ンやヒーティングオイルにつれて買いが入った。年末時点の比較では 2007年以来の高値となった。

年間ベースでは2年連続で上昇。ドルが対ユーロで下落し、商品 全体の代替投資としての魅力が高まったことが背景にある。原油はこ の日、1バレル=89ドル近辺のテクニカル上の下値支持線が固いこ とを確かめると、買い優勢に転じ、91ドルを上回って終えた。

コンサルティング会社、プレステージ・エコノミクス(テキサ ス州オースティン)のジェイソン・シェンカー社長は「市場参加者は 祝日を前に売り持ちを望んでおらず、ドルの軟調と石油製品相場の堅 調を受けて原油は上昇した」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物2月限は前日 比1.54ドル(1.7%)高の1バレル=91.38ドルで終了した。 月間では8.6%上昇、年間では15%高となった。

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