NY外為(30日):ドル下落、高利回り資産国通貨の需要拡大

ニューヨーク外国為替市場で は、ドルが主要通貨の大半に対して下げた。経済指標から米国の景 気回復ペースが新年に向けて加速していることが示唆され、高利回 り資産国の通貨に対する需要が拡大した。

この日発表された統計では、シカゴ地区の製造業が拡大を示し たほか、新規失業保険申請件数が減少し、中古住宅の販売成約指数 は上昇した。カナダ・ドルは、米ドルに対して3日連続でパリティ ー(等価)を上回る水準で推移した。

スイス・フランはユーロ、英ポンド、ドルに対して最高値をつ けた。国際通貨基金(IMF)は、特別引き出し権(SDR)の通 貨バスケット算定比率で、SDRを構成するドルと円の比率を引き 下げたと発表した。

INGグループの通貨取引ディレクター、ジョン・マッカーシ ー氏は、「経済統計は、最終的には米国にとって前向きな内容とと らえる見方もあるだろうが、リスクを取る側にとっても明るい材料 だ。これにより、ドルには下押し圧力がかかる」と述べた。

ニューヨーク時間午後5時1分現在、ドルは対ユーロで0.5% 下げて1ユーロ=1.3291ドル。(前日1.3225ドル)。円に対し ては、0.1%安の1ドル=81円53銭。一時は11月9日以来の安 値81円29銭をつける場面もあった。前日は81円62銭だった。

スイス・フラン

ドルはスイス・フランに対して1.1%安の1ドル=93.53サ ンチーム。一時は93.51サンチームの最安値まで売り込まれた。フ ランはユーロに対しては一時0.8%上昇、ポンドに対しても1.7% 値上がりして最高値を更新した。

IMFの発表によると、SDRの価値は0.66ドル、0.423 ユーロ、0.111ポンド、12.1円の合計となる。

主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE) のドル指数は、0.4%下げて79.499。年初からは2.1%上昇 している。

12月のシカゴ地区の製造業景況指数(季節調整済み)は

68.6と、1988年7月以来の高水準となった。前月は62.5だっ た。ブルームバーグ・ニュースが実施したエコノミスト調査の予想 中央値は61への低下。同指数は50が製造業活動の拡大と縮小の境 目を示す。

米労働省が発表した25日に終わった1週間の新規失業保 険申請件数(季節調整済み)は、2008年7月以来の低水準に減少 した。11月の米中古住宅販売成約指数は、過去5カ月間のうち4カ 月でプラスの伸びを記録した。

ブラジル・レアル

ブラジル・レアルは、ドルに対して最も値上がりした通貨のひ とつだった。一時は、1.1%高の1ドル=1.6600レアル。ブラジ ル中銀がスポット市場でドル買いの意向を示したのが手がかりだっ た。

レアルは年初からドルに対して5.1%上昇。2008年以降で は39%値上がりしている。

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