12月30日の米国マーケットサマリー:株が下落、割高感で

ニューヨークの為替・株式・ 債券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3287 1.3225 ドル/円 81.53 81.62 ユーロ/円 108.34 107.94

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 11,569.71 -15.67 -.1% S&P500種 1,257.89 -1.89 -.2% ナスダック総合指数 2,662.98 -3.95 -.1%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .64% +.01 米国債10年物 3.36% +.01 米国債30年物 4.42% -.01

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金 (ドル/オンス) 1,405.90 -7.60 -.54% 原油先物 (ドル/バレル) 89.31 -1.81 -1.99%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では、ドルが主要通貨の大半に対して 下げた。経済指標から米国の景気回復ペースが新年に向けて加速して いることが示唆され、高利回り資産国の通貨に対する需要が拡大した。

この日発表された統計では、シカゴ地区の製造業が拡大を示し たほか、新規失業保険申請件数が減少し、中古住宅の販売成約指数は 上昇した。カナダ・ドルは、米ドルに対して3日連続でパリティー (等価)を上回る水準で推移。スイス・フランはユーロ、英ポンド、 ドルに対して最高値をつけた。国際通貨基金(IMF)は、特別引き 出し権(SDR)の通貨バスケット算定比率で、SDRを構成するド ルと円の比率を引き下げたと発表した。

INGグループの通貨取引ディレクター、ジョン・マッカーシ ー氏は、「経済統計は、最終的には米国にとって前向きな内容ととら える見方もあるだろうが、リスクを取る側にとっても明るい材料だ。 これにより、ドルには下押し圧力がかかる」と述べた。

ニューヨーク時間午後3時30分現在、ドルは対ユーロで0.5% 下げて1ユーロ=1.3290ドル。(前日1.3225ドル)。円に対し ては、0.1%安の1ドル=81円54銭。一時は11月9日以来の安 値81円29銭をつける場面もあった。前日は81円62銭だった。

◎米国株式市場

米株式相場は下落。経済指標は好調だったものの、S&P500種 株価指数は6月以降で最も割高となっていた。

S&P500種では、組み入れ比率の高いアップルやマイクロソフ ト、そしてエクソンモービルが大きく下落し、指数を押し下げた。ア ナダルコ・ペトロリアムは大幅高。英紙デーリー・メールは、英豪系 鉱山会社BHPビリトンがアナダルコに1株当たり90ドルで買収案 を提示する可能性があると報じた。また、中古住宅販売成約指数が予 想を上回る伸びとなったことを好感し、D.R.ホートンなど住宅建 設株は買い進まれた。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価 指数は前日比0.2%安の1257.89。年初からは13%、月初からは

6.6%それぞれ上昇している。ダウ工業株30種平均は15.67ドル (0.1%)下げて11569.71。

グリーンウッド・キャピタル・アソシエーツのウォルター・トッ ド氏は「今月は株にとっては素晴らしい月だった」とし、「こうした 大きな上昇後に一服感が見られても驚きはない。だが相場のプラス材 料はまだ整っており、かなり好調な2011年が予想される。きょうの 失業保険申請件数は実に大きなプラス材料だ」と続けた。

◎米国債市場

米国債相場は反落。新規失業保険申請件数が予想以上に減少した ため、売りが優勢になった。シカゴ購買部協会景況指数が20年ぶり の高水準となったことや、中古住宅販売成約指数が予想を上回ったこ とも弱材料。

モーガン・キーガンの債券資本市場部門プレジデント、ケビン・ ギディス氏は「最近の経済指標は改善している。勢いがつけば、回復 が一段と進んだことになり、利回りは上昇するはずだ」と述べた。

今週は中期債の入札が3回実施され、合計990億ドルが発行さ れた。年初からの中長期債の発行額は累計で2兆2000億ドルとな り、これまでの最高である2009年の2兆1000億ドルを上回った。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後2時25分現在、10年債利回りは前日比2ベーシスポイント (bp、1bp=0.01%)上昇の3.37%。同年債(表面利率

2.625%、2020年11月償還)価格は1/8下げて93 26/32。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は、今週初めて下落した。年初来の金の 値上がりを受けて、投資家が売りを出したのが背景。

2010年の金相場はこれまで28%上昇した。通年では10年連 続の上昇となる見通しだ。伸び率は株式や債券を上回っている。金は 今月7日にはオンス当たり1432.50ドルの最高値を記録した。

インテグレーテッド・ブローカレッジ・サービシズ(シカゴ) のヘッドディーラー、フランク・マギー氏は、「金は素晴らしい運用 だった」と述べ、「市場参加者は、年末に向けて今年の利益を収めて いる」と続けた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物 2月限は前日比7.60ドル(0.5%)安の1オンス=1405.90ドル で終了した。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は続落。1カ月ぶりの大幅安となった。 在庫が予想ほど減少しなかったため、売りが膨らんだ。

約1週間ぶりに90ドルを割り込んだ。エネルギー省によると、 24日に終わった週の原油在庫は126万バレル減少し、3億3940 万バレル。ヒーティングオイルやディーゼル油を含む留出油は予想外 に増加した。ガソリン在庫は減少。

シティ・フューチャーズ・パースペクティブ(ニューヨーク)の エネルギーアナリスト、ティム・エバンス氏は「在庫統計の主要3項 目のうち2項目が悪材料となり、それがこの日の取引を支配した」と 述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物2月限は前日 比1.28ドル(1.40%)安の1バレル=89.84ドルで終了した。 11月30日以降で最大の下げとなった。終値ベースで90ドルを下 回るのは21日以来で初めて。

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