米国債(30日):反落、失業保険申請の減少で

米国債相場は反落。新規失業 保険申請件数が予想以上に減少したため、売りが優勢になった。シカ ゴ購買部協会景況指数が20年ぶりの高水準となったことや、中古住 宅販売成約指数が予想を上回ったことも弱材料。

BTGパクチュアル(ニューヨーク)のジョン・ファース氏は 「景気は勢いづいており、国債の強気筋には向かい風となっている。 新年入りした後も続くようだと、金利はさらに上昇するだろう」と述 べた。

今週は中期債の入札が3回実施され、合計990億ドルが発行さ れた。年初からの中長期債の発行額は累計で2兆2000億ドルとな り、これまでの最高である2009年の2兆1000億ドルを上回った。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後5時現在、10年債利回りは前日比2ベーシスポイント (bp、1bp=0.01%)上昇の3.37%。同年債(表面利率

2.625%、2020年11月償還)価格は1/8下げて93 25/32。

ブルームバーグと欧州証券アナリスト協会連合会(EFFAS) によると、償還期限が1年を超える米国債指数の投資収益率は今月、 マイナス2.1%。主要26カ国のソブリン債指数としては最悪の成績 となった。

失業保険

労働省が発表した25日に終わった1週間の新規失業保険申請件 数(季節調整済み)は前週から3万4000件減少して38万8000件。 ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想中央値は41 万5000件だった。前週は42万2000件(速報値は42万件)に修 正された。

ジャニー・モンゴメリー・スコットのチーフ債券ストラテジス ト、ガイ・リーバス氏は「売り圧力が続いている。失業保険申請件数 は非常に強い内容で、景気にとって明るい兆候だ」と語った。

12月のシカゴ地区の製造業景況指数(季節調整済み)は68.6 と、1988年7月以来の高水準となった。前月は62.5だった。ブル ームバーグ・ニュースが実施したエコノミスト調査の予想中央値は 61への低下。同指数は50が製造業活動の拡大と縮小の境目を示す。

全米不動産業者協会(NAR)が発表した11月の中古住宅販売 成約指数(季節調整後)は前月比3.5%上昇した。ブルームバーグが まとめたエコノミスト調査の予想中央値は0.8%上昇だった。前月は

0.1%上昇(速報値10.4%上昇)に修正された。

「利回り上昇へ」

モーガン・キーガンの債券資本市場部門プレジデント、ケビン・ ギディス氏は「最近の経済指標は改善している。勢いがつけば、回復 が一段と進んだことになり、利回りは上昇するはずだ」と述べた。

投資家のポートフォリオ組み換えが年末にかけて相場を下支え る可能性がある。バークレイズの米国債指数のデュレーション(残存 期間)は今月、0.9年拡大した。同社が今週発表したリポートによる と、これは12月としての過去最高に並んだ。

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