長期金利1.6%まで上昇、景気期待や米金利高で-トヨタアセット浜崎氏

トヨタアセットマネジメントの浜 崎優チーフストラテジストは、2011年の長期金利の見通しについて、 国内景気回復に伴うデフレ圧力の緩和や米国などの海外金利上昇に引 きずられる形で一時的に1.6%まで上昇すると予想している。

浜崎氏は29日のインタビューで、長期金利の指標とされる新発 10年国債利回りについて、「11年を通して基本的に上昇方向とみてお り、レンジは1.6%から1.0%を想定している。夏場にかけて水準を大 きく切り上げ、秋口にはいったん低下するが、その後、再び水準を切 り上げ、1.3%から1.4%程度で年末を迎えるイメージ」と説明した。 長期金利が1.6%を付けると08年10月以来の高水準となる。30日の 終値は1.11%だった。

ブルームバーグ・ニュースの金利予測調査によると、アナリスト 17人に聞いた11年末の長期金利の予想中央値は1.50%、平均は

1.35%となった。

米国ではブッシュ前政権が導入した所得税減税延長を柱とする 8580億ドル(約72兆円)規模の景気刺激策への期待が高い。ブルー ムバーグ・ニュースが今月まとめたエコノミスト66人の予想中央値で は11年の米国の成長率予想は2.6%と、11月時点の2.5%から引き上 げられている。

浜崎氏は、こうした米追加景気対策の効果が、国内には来年前半 にかけて影響を受けてくると予想する。「輸出増加を通じて国内で生産 が増え、設備投資を促す。外需、内需のバランス良い回復を示すので はないか。当社では、来年度の日本の経済成長率について1%台半ば のプラス成長を予想していたが、米追加経済対策を受けて1%台後半 に修正した」と説明。日本の景気回復期待の高まりを背景に金利は上 昇しやすくなるとの見方を示した。

さらに年末にかけて、米国など海外金利上昇も意識されるとも述 べた。米連邦準備制度理事会(FRB)は11月3日に量的緩和の第2 弾を打ち出した。FRBは来年6月までに6000億ドルの大量の米国債 を購入する計画だ。浜崎氏は「米国の追加緩和策が予定通りに終わり、 米経済も順調な回復となれば、財政健全化の議論が出てくる。そうな った場合、金融緩和策の解除時期を探る出口論が強まり、米金利上昇 に引きずられて、日本の金利にも押し上げ圧力が掛かりそうだ」と話 した。

トヨタアセットマネジメントの運用資産額は、2010年3月末時点 で、投資顧問が8976億円程度、投資信託が5668億円程度。

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