中国人民元:対ドルで上昇、1993年以来の高値-来年は一段高容認か

中国人民元は30日、対ドルで上 昇し、1993年末以来の高値となった。中国人民銀行(中央銀行)がイ ンフレ抑制に向け、一段の元高を来年容認するとの観測が広がった。

人民銀はこの日、人民元の中心レートを1ドル=6.6229元と2005 年7月のドルとのペッグ(連動)制廃止後の最高水準に設定した。中 国紙、金融時報によれば、人民銀の調査統計部門の責任者、盛松成氏 は、元高が輸入財のコスト低下を通じて中国企業の競争力改善に役立 ってきたと述べた。

アクション・エコノミクスのシンガポール在勤エコノミスト、デ ービッド・コーエン氏は、「インフレ緩和の手段としての元高の有用性 を政策当局は認識している。世界的な景気回復が続く中、世界の商品 相場からのある程度のプレッシャーが来年あるだろう」と述べた。

中国外国為替取引システム(CFETS)によると、人民元は上 海時間午後4時半(日本時間同5時半)現在、前日比0.31%高の1ド ル=6.6008元と、11月9日以来最大の値上がり。一時は6.6000元ま で上げ、中国が公式・市場レートを一本化した1993年末以来の高値を 付けた。コーエン氏は、人民元が来年6%上昇すると予想している。

ブルームバーグのデータによれば、1年物のノンデリバラブル・ フォワード(NDF)は前日比0.29%高の1ドル=6.4587元。人民元 が今後1年で2.2%上昇するとの見通しを織り込んでいる水準。

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