NY外為:ドル下落、景気回復期待でリスク資産需要

ニューヨーク外国為替市場では、 ドルが主要通貨すべてに対して下落。米景気回復の兆候が株などの高 利回り資産に対する需要を押し上げた。

ドルは円に対して、8営業日連続で下落。2004年以来で最長の 連続安となった。野田佳彦財務相は28日、「過度な変動がある場合に は、断固たる措置を取るという姿勢に変わりはない」と述べたが、ド ル下落に変化はなかった。ドルはニュージーランド・ドルやオースト ラリア・ドルに対して下落。30日に発表される米週間失業保険申請 件数は、前週比で減少が見込まれている。

インタラクティブ・ブローカーズ・グループのシニア市場アナ リスト、アンドルー・ウィルキンソン氏は、「この日は、高利回り資 産投資が最も確実な道を提供した」と述べ、「アジア・ダラーが堅 調だ。欧州を除きリスクが許容されている」と続けた。

ニューヨーク時間午後5時3分現在、ドルは対円で0.9%下げ て1ドル=81円62銭(前日82円38銭)。対ユーロでは0.8%安の 1ユーロ=1.3225ドルだった。前日は1.3115ドル。

オーストラリア・ドル高い

先進10カ国の通貨で構成するブルームバーグ相関加重通貨指数 によると、ドルは年初から2.5%下落。円は12.8%値上がりした。 ユーロは10.7%の下げとなっている。

ドルはオーストラリア・ドルに対して0.8%下落した。対ニュー ジーランド・ドルでも1.7%値下がりした。

オーストラリアの政策金利は4.75%、ニュージーランドは3% となっており、両国に対して高利回り資産を求める投資家からの需要 が高い。

野田財務相は、28日午前の閣議後会見で、為替相場がここ数日 1つの方向に偏ってきているとし、年末年始を通じてその動向を注視 すると語った。

円は月初来対ドルで2.5%上昇、ユーロは1.9%値上がりしてい る。

アジア通貨

アジア通貨は6週ぶり高値に上昇。海外投資家がアジア株に買い を入れているのが背景だ。円を除くアジア主要10通貨を調査するブ ルームバーグ・JPモルガン・アジアダラー指数は、11月18日以来 の高水準に上げた。

今週の海外投資家の動向によると、インド、インドネシア、韓国、 台湾、タイさらにベトナムの株式に対しては買い越しとなった。国際 通貨基金(IMF)は、アジア途上国の今年の成長率を9.4%と予想 している。これに対し先進国は2.7%の成長率が見込まれている。

主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE)の ドル指数は、0.8%下げて79.746。

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