米国株:上昇、原油90ドル超維持でエネルギー株に買い

米株式相場は上昇。原油相場 が5営業日連続でバレル当たり90ドルを上回る水準にとどまったこ とを手掛かりにエネルギー株が買われた。S&P500種株価指数は、 12月の上げとしては1991年以降で最大となっている。

S&P500種では、シュルンベルジェやオクシデンタル・ペト ロリアムなどエネルギー株が主要10業種中で最大の上げ。ビージェ ーズ・ホールセール・クラブは、買収案を提示される可能性があると の米紙ニューヨーク・ポストの報道を受けて上昇。

一方、ゴールドマン・サックス・グループとモルガン・スタンレ ーは下落。アナリストのマイク・マヨ氏が利益予想を下方修正したこ とが嫌気された。

S&P500種株価指数は前日比0.1%高の1259.78と、 2008年9月8日以来の高値。ダウ工業株30種平均は9.84ドル (0.1%)上げて11585.38ドルと、終値ベースで08年8月以来 の高値。

ワサチ・アドバイザーズの運用担当者のマイケル・シニック氏は、 「原油相場がバレル当たり90ドル超で推移する期間が長いほど、 80ドル超での安定度が増し、それ以上に上昇する可能性もあるとの 見方が広がる」と指摘。「グループとしては、エネルギー株はバレル 当たり80-90ドルという原油価格をまだ織り込んでいない」と続 けた。

S&P500種は月初から6.7%上昇している。

景気押し上げ

バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長が8月27日、 景気押し上げのための国債購入プログラム拡大を示唆して以降、S& P500種は20%上昇。11月には量的緩和の第2弾を発表した。ま たオバマ大統領は今月、減税延長法案に署名した。

フォントベル・アセット・マネジメント(チューリヒ)のチーフ ストラテジスト、トマス・シュタイネマン氏は「来年もほぼ同じよう な状況になるだろう」とし、「大規模な財政刺激策がある。これは別 の疑問につながるが、経済や株式は恐らく予想よりも上振れするだろ う」と述べた。

ブルームバーグがまとめたアナリスト11人の平均によれば、S &P500種は11年末に1374に上昇すると見込まれている。これ は、前日の終値を9.2%上回る水準。

薄商い

今週は米北東部が吹雪に見舞われたことから取引が減少。ニュ ーヨーク証券取引所(NYSE)の27日の出来高は約4億6800 万株と、1日の出来高としては1998年5月以降で最低だった。28 日の出来高は5億6000万株、29日は5億2000万株。過去100 日間の平均は10億1000万株。

シュルンベルジェは1.7%高の83.63ドルで、S&P500種 の上昇寄与度トップ。オクシデンタルは1.4%上げて99.03ドル。 エネルギー株指数は0.8%上昇した。

ビージェーズは7.1%高の47.62ドル。プライベートエクイ ティ(PE、未公開株)投資会社のレオナルド・グリーン・アンド・ パートナーズがビージェーズに敵対的買収を仕掛ける可能性があると、 ニューヨーク・ポストは報じた。匿名の関係者の話を基に伝えた ところによれば、今後数週間に入札が実施されない場合、レオナルド は買収案を提示する可能性がある。

ゴールドマンは0.9%安の167.63ドル。モルガン・スタンレ ーは1.4%安の27.28ドル。クレディ・アグリコル・セキュリテ ィーズUSAのマイク・マヨ氏は、両社の第4四半期の利益見通しを 引き下げた。債券・為替・商品トレーディング部門での取引が予想を 下回っているためと説明している。

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