12月29日の米国マーケットサマリー:ドルは対円で8日続落

ニューヨークの為替・株式・ 債券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3221 1.3115 ドル/円 81.64 82.38 ユーロ/円 107.94 108.06

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 11,585.38 +9.84 +.1% S&P500種 1,259.78 +1.27 +.1% ナスダック総合指数 2,666.93 +4.05 +.2%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .63% -.11 米国債10年物 3.34% -.14 米国債30年物 4.42% -.11

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金(ドル/オンス) 1,413.50 +7.90 +.56% 原油先物 (ドル/バレル) 91.03 -.46 -.50%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では、ドルが主要通貨すべてに対して 下落。米景気回復の兆候が株などの高利回り資産に対する需要を押し 上げた。

ドルは円に対して、8営業日連続で下落。2004年以来で最長 の連続安となった。野田佳彦財務相は28日、「過度な変動がある場 合には、断固たる措置を取るという姿勢に変わりはない」と述べたが、 ドル下落に変化はなかった。ドルはニュージーランド・ドルやオース トラリア・ドルに対して下落。30日に発表される週間失業保険申請 件数は、前週比で減少が見込まれている。

インタラクティブ・ブローカーズ・グループのシニア市場アナ リスト、アンドルー・ウィルキンソン氏は、「この日は、高利回り資 産投資が最も確実な道を提供した」と述べ、「アジアン・ダラーが堅 調だ。欧州を除きリスクが許容されている」と続けた。

ニューヨーク時間午後3時29分現在、ドルは対円で0.9%下げ て1ドル=81円65銭(前日82円38銭)。対ユーロでは0.9% 安の1ユーロ=1.3229ドルだった。前日は1.3115ドル。

◎米国株式市場

米株式相場は上昇。経済成長ペースが来年加速するとの観測が広 がった。S&P500種株価指数は、12月の上げとしては1991年以 降で最大となっている。

ダウ工業株30種平均の構成銘柄では、マクドナルドとウォル ト・ディズニーが最大の値上がり。ビージェーズ・ホールセール・ク ラブは、買収案を提示される可能性があるとの米紙ニューヨーク・ポ ストの報道を受けて上昇。

一方、ゴールドマン・サックス・グループとモルガン・スタンレ ーは下落。アナリストのマイク・マヨ氏が利益予想を下方修正したこ とが嫌気された。ウォルター・エナジーとアルファ・ナチュラル・リ ソーシズは、石炭価格が2年ぶり高値となったことを好感し買い進ま れた。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価 指数は前日比0.1%高の1259.79と、2008年9月8日以来の高 値。ダウ工業株30種平均は9.84ドル(0.1%)上げて

11585.38ドルと、終値ベースで08年8月以来の高値。

チェース・インベストメント・カウンセルのプレジデント、ピー ター・タズ氏は「年末に向け、商品相場が活況を呈してきているよう だ」とした上で、「景気の回復が続く限り、この状況も継続するだろ う」と予想した。

◎米国債市場

米国債相場は反発。この日、実施された290億ドルの7年債入 札で、落札全体に占める海外の中央銀行を含む間接入札の割合は、 2009年6月以来の最高となった。

好調な入札を背景に、10年債利回りは6月4日以来の大幅な低 下となった。同日には米労働省が雇用統計を発表した。前日の米国債 相場は5年債入札の需要が6カ月ぶりの低水準となったことを背景 に下落していた。

シティグループのニューヨーク在勤金利ストラテジスト、ジョゼ フ・リアリー氏は「この日の入札は平均を上回るかなり力強いものだ った」と指摘。「海外勢や投資ファンドらは、利回りを求めて国債売 りを進めていたが、この日の入札には参加した」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後3時25分現在、既発の7年債利回りは前日比16ベーシスポ イント(bp、1bp=0.01%)低下の2.71%。同年債(表面利 率2.25%、2017年11月償還)価格は31/32上げて97 3/32。

10年債利回りは一時15bp低下の3.33%と、同じく6月4 日以来の大幅な下げとなった。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は3日続伸。欧州債務危機の高まりとド ル下落を受け、安全な逃避先としての需要が強まった。

ドルは主要6通貨バスケットに対して下落。30日発表の米製造 業指標が活動の鈍化を示唆するとの予想が背景にある。欧州の債務危 機が拡大するとの懸念から、金は7日に1オンス=1432.50ドルと 過去最高値を更新した。金はこの日、ユーロ建てとポンド建てで最高 値を記録した。

MFグローバルのアナリスト、トム・ポーリッキ氏(シカゴ在勤) はリポートで「ユーロ圏の状況に関する懸念と、米連邦準備制度理事 会(FRB)が超緩和策を維持する可能性が高いことが金の2大買い 材料だ」と指摘した。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物 2月限は前日比7.90ドル(0.6%)高の1オンス=1413.50ドル で終了した。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は反落。2年2カ月ぶりの高値付近か ら下げた。1月に米国で燃料需要が低下し、在庫が増加するとの観測 を背景に売りが出た。

28日に発表された米消費者信頼感指数が予想外に低下したこと も売りを誘った。製油所が節税のため2011年まで出荷を遅らせるた め、米エネルギー省が30日に発表する先週分の統計では石油在庫の 減少が予想されている。過去4年間、1月はいずれも在庫が増加して いる。

PFGベストの調査部門バイスプレジデント、フィル・フリン氏 (シカゴ在勤)は「相場は行き過ぎた感がある。新年入りに際し、多 くの買い材料が細るとみられている。まず、在庫が増加し始め、ホリ デーシーズン前のガソリン需要の増加は止まるはずだ」と指摘した。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物2月限は前日 比37セント(0.4%)安の1バレル=91.12ドルで終了した。27 日には91.88ドルと2008年10月7日以来の高値をつけた。年初 からの上昇率は15%。

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